自衛隊トレーラーを追い抜く嫁来丸
ササッとトレーラーの前に割り込む。
トレーラーは右へ、嫁来丸もすかさず右へ。
三車線を目一杯使った攻防が続く
「こちら嫁来丸。
現在時速80に抑えてる。
これ、何の意味があるわけ?
どーぞぅ。」
「トレーラーの荷は戦車だ。
トレーラーごとテロリストに奪われ、追いかけてる。」猛
「テロリスト!」桜花丸
「確かに、運転席には紫のヨロイを着たコスプレ君だ。
ずいぶんと、古風なテロリストだな。」嫁来丸
「なめてると痛い目にあうぜ」猛
「ハハ。痛い目だと?
ヨロイ君は手も足も出ないと…」嫁来
《バシャン》
「痛いーっ」嫁来
「どうした嫁来い!?」猛
「なんじゃありゃ!
獅子舞のデッカイのが体当たりしてきた。」嫁来
「一番星号!!」猛
「一番星号だと!」桜花丸
「うそでしょ猛」ツバメ号
「いや。一番星号はイベント展示中に盗まれたそうだ。あの時も赤いヨロイと灰色のほっかむりがわらわらと」野次馬丸
「早く言ってくれよ。
あーっ。
ジェニファーが。」嫁来
「ジェニファー?
彼女が乗ってんなら無茶すんな。」桜花丸
「彼女なんかいねーよ。
箱絵のジェニファーちゃんが…傷物に」嫁来
「あのおっぱい丸出しの下品な絵がジェニファーか。」桜花丸
「あの結婚できない元凶のやつね」野次馬丸
「そうなの?
ジェニファーのせいだったのかぁ。」嫁来