「なんだとっ!
車を止めて引きずり出してやる」猛
「だめぇ!オッサン。
止めちゃダメだ!
後ろ!」荷台の窓から後ろを見ていた斉藤
「後ろ?」猛
ドアミラーで後ろを確認。
《ブバババァァァ》
けたたましいクラクション。
大型トラックが追ってくる。
「あっ。甲冑野郎。」猛
そのトラックは、キャブ(運転席)が獅子舞の獅子の頭になっている。
「怖っ。
デカい顔が迫ってくるよオッサン。
もっと飛ばしてくれ!」
江川
「わかってるよ。
TOREみたいに誰か鼻を押してこい。」猛
「追いつかれるぅ」斉藤
《パァァン》
ホーンを鳴らす獅子舞号
《ガキュ》
「おおっ。押されたっ」球児
「くそぉベタ踏みだぞ!」猛
《ガキュ》
《ガキュ》《ドゴン》
バンパーを当ててくる獅子舞号
《ポクン。ガタ》
「ぅわっ荷台の扉が取れた!」斉藤
『ガハハハハ。戦闘スーツを返せ。』スピーカーからボスの声
「くそぉ。
ライオン(獅子)とネズミの追いっかけっこかっ。
勝ち目無い。」猛