仮面トラッカー 27 | クーカーの 笑説

クーカーの 笑説

コメディ小説を書いてます。

小説ほど難しくなく
コントほど面白くない
クーカーの笑説
1ページ1分くらいです。
サクサクと読んでくださいませ。

「さぁみんな、あの赤い甲冑野郎が起きないうちに、ここから脱出だ。
荷物を持ってマイクロバスに乗るんだ。」猛

「わかった。
みんなバスへ」斉藤

「あぁ。急ごう」松井


玄関を蹴破り、建物を出たが、
マイクロバスの鍵が無い。
「乗れない、どうするオッサン。」江川

「こっちだ。」猛

「え!軽トラ?
2人乗りだよ。
うちら9人すよ。」高橋

「荷台だ。ここから乗れ。」
箱形の荷台の扉を開け、運転席に飛び乗った猛。


荷台に入っていく球児
「もう無理。狭い。」斉藤

「もっと詰めろ。
これでビビったら、都会のサラリーマンになったとき困るぞ」猛

「おれは将来、大リーガーだから、関係ないし。」鈴木

「苦しい。」松井


「大変だ!オッサン。
赤いのが立ち上がった。」斉藤
「急げみんな!!」猛

「全員乗った。
早く車を出して!」
《バン》
清原が運転席側を叩く。


「おぅ。出発…重たっ。
全然加速しない。」猛

《ギィィィン。》

「遅っ。音だけじゃん。」球児

「野球の荷物を下ろせ。
捕まってしまうぞ」猛

《ダフっ》《ドスっ》
仕方なく部活の道具を捨てた球児

「いいぞいいぞ。
乗り遅れ、いないだろな?」猛
「たぶん。ココ暗くて見えない。」斉藤

「赤高ナイン点呼。
番号ぉ!」江川

「1」「2」「3」
…「8」「9」
「10」


「………………………。」全員

「番号ぉ!」江川

「1」「2」…
「8」「9」 「10」

「………??」全員


「荷台の電気を点けるぞ」猛
《カチッ》
運転席のスイッチをON


「ぅわああああ」球児



「どうしたっ!」猛



「グレーマンがいる。」斉藤