4話 {大変身} 19:白井 | クーカーの 笑説

クーカーの 笑説

コメディ小説を書いてます。

小説ほど難しくなく
コントほど面白くない
クーカーの笑説
1ページ1分くらいです。
サクサクと読んでくださいませ。

トマトのリコピンに反応して薬の効果が消えてしまったのだ。

元の筋肉質の白井が座っている。

「あーあ。白井に金を払うのかよ?」明石

「なんか…悪いな」股を開いて座るパール

「話し方も戻ってる。」桃香

「しかし、あれだけ美女に変身して、なぜ指名が取れないのだ?」黒久

「もっとゴツくてヒドいのもいるぞ」黄貝

「ちょっと、クリス増村ちゃんを指さすな」パール

「ご、し、め、い?」
隣の席のクリスが振り返る。

「怖っ。睨まれた。」黄貝
「なんだあれは、真実の口 みたいな顔だぞ!」明石

「やめて」桃香

「実は、今日の変身は大成功だったの。
いつもは筋肉までオンナになれなくて。」パール

「あのクリスと変わらないわけか。」明石

「この薬を買う為に、昼は建設業と引越屋を掛け持ちしてるの。」パール

「余計に筋肉付けてどうすんだよ。」黄貝

「でももう大丈夫。
   調合がうまくいったからね。」
マシコが割り込んだ。
イケメン明石の横に座るらしい。

「明石、気に入れられてるな。」
黒久が道を開ける。

「失礼、どっこらしょ、」マシコ
《バフッ》

ソファが沈む。
反対に明石が跳ねた。

「パール、もう一度薬を飲め。
博士にも見せてあげようぜ。」黄貝

「喜ぶわ。きっと。」桃香

「ダメよ。強い薬だから1日1回だけなの。」
マシコ

「残念。」明石


その後もバカ騒ぎをして、パールの運転するバスで基地に帰った。