4話 {大変身} 18:ブツ | クーカーの 笑説

クーカーの 笑説

コメディ小説を書いてます。

小説ほど難しくなく
コントほど面白くない
クーカーの笑説
1ページ1分くらいです。
サクサクと読んでくださいませ。

「それはやめた方がいいわ。」パール

「ずるーい。
  独り占めする気?
  あたしもそれでアイドルにカムバックして、デカパイン以上に写真集を売るわ。」桃香

「敵ではなく、アイドルとしてライバル視してたのか。」黄貝

「とにかく、まだ研究中なの。
  副作用だってわからないし。
  なにせ、あの2人が作った薬よ。」
カウンターのマシコとミットを見るパール

「夜中に大鍋でグツグツと…」明石
「イモリのしっぽとキノコを…」黒久
「だいいち、自分たちで試さないのが怪しい。」黄貝

「アタシら魔女じゃないんだからさぁ。
失礼しちゃうわよ。フガフガ」マシコ

「だってほら、あたしらは完璧だから試さないのよ。」ミット

「ヤバい聞こえてた。
  なんという地獄耳なの。」パール

「と、とりあえず止めとくわ。」桃香


「さ。飲も飲も!」黒久

「白井、いやパールの第2の人生に乾杯」明石

『カンパァイ』

「ありがとう、みんな」涙ぐむパール

「あっ、バスの運転手がいなくなるな。
  俺、ジュースでいいや。」黒久

「いや、俺がジュースで。」明石

「いや俺が」黄貝

「あたしがジュースでいいから。」桃香

「の、飲みづらいわね。あたしが」パール

『どうぞどうぞどうぞ』5人

「え?あたしが送るの!?」パール

「いいじゃん。このあとも暇だろ?」黒久

「じゃんじゃん飲むぞ!」明石

『オー』5人

「私、トマトジュースで。」パール

『カンパァイ』

トマトジュースに口をつけるパール

「あっ!
  パールは、それ飲んじゃだめ!!」
《ドスドス》
マシコが巨体を揺すって走ってくる。

《ゴキュ》

「う!?
  びっくりして飲んじゃった。」パール


《ブチブチブチ》

「ヤバい。」マシコ
「トマトはだめなのよー!」ミット

《ビリビリ、ジィー》

ドレスが破け、全裸になったパール
「ぎゃあああ!!」


「ど、どうしたパール!」黄貝
「副作用ね!」桃香


《バキバキ》
パールの体が膨らむ


「よっパー。白井。」
見慣れた姿に思わず手を挙げる明石

「あらら、男に戻ってしまった!」パール


「トマトの成分のリコピンは、この薬を中和するの」
トマトジュースを見つめるミット


「言っとけよ」黄貝