4話 {大変身} 3:改良 | クーカーの 笑説

クーカーの 笑説

コメディ小説を書いてます。

小説ほど難しくなく
コントほど面白くない
クーカーの笑説
1ページ1分くらいです。
サクサクと読んでくださいませ。

翌日、黄貝はデザインにかかる。

「もっと顎のラインをシャープに。
   お!  いいね。」
横から口を出す明石

「ここにライト付けて。」黒久

「このグローブを薄くできない?」白井

「あたしの、胸がきつくてきつくて」桃香

「3Dスキャナーでぴったりなはず…」黄貝

「ア、アーーー
   聞こえない聞こえない。」
耳を塞ぐ桃香

「わかったよ、パット入れる隙間。と」
メモを書き込む黄貝

「あとは、武器の改良をしよう。」明石

「よし、こんなもんかな。
  とりあえずこの図面を出してくる。」黄貝


「どこへ?」4人


「小道具さんと、おもちゃの番台の担当者だけど、何か?」黄貝

『そりゃそーだけど』4人

「番台、オーシャンジャーフィギュアはこれから発売。よろしく。」
カメラ目線の明石


「あっ。人魚!」
分厚いガラスの窓を指す桃香

「うそ、人魚?」黒久

「どこにも人魚なんていないよ。」
「ジュゴンじゃない?」
「おーい人魚ちゃーん。」
窓にへばりつく男子

《キュッキュッ》

「あ。あたしが窓に映ったのかしら。
    気のせい気のせい。アハハ」桃香


(わしは見た。
  桃香がこの図面におっぱいを書き足したのを)
背を向けてコーヒーをすする博士