ここまでで
客の1人
明石泰蔵
沢尻桃香
八木マネージャー
黄貝巧男
5人が海に落ちた。
混乱のデッキに来たのは、
白井 変人
(しらいへんと)
だった。
「ぅおおりゃあ!」
バッタバッタと黒タイツをなぎ倒す屈強な男だ。
そこにもう一人登場
黒いタキシードの男
黒久 光
(くろくひかる)
「うぅ。
飲み過ぎか、船酔いか、真っ直ぐ歩けない。」
手すりに寄りかかって歩いている。
パーティーから抜け出して風に当たりに来たところだ。
『パイパイパイ』
『パイパ~イ』
黒タイツ兵に囲まれた。
「やめてくへぇ。財布を返へぇ~」
『パイパイいっパイ』
今度は彼のシルバーアクセサリーを奪っている。
「こら揺するな…ウプッ」
口を押さえる黒久
『こいつ吐くパイ』
『逃げるパイ』
黒タイツが離れた。
そこに白井が駆け付けた。
「今助けるぜ!
貴様ら、逃がさんぞ!
タァー!」
白井がベンチを振り回す。
『ふんぎゃあ!いパイ~(痛い)』
黒タイツの集団をベンチで一掃した。
「もう大丈夫。
ケガは無いか?
あれ?……いない。
あ、……まさか」
海を見下ろした白井
《ザッパァァン》
黒久は海にいた。
「あらら。
全員黒くて見分けがつかなかった。」
頭を掻く白井