1話{選ばれし者たち}9:逃がさん。 | クーカーの 笑説

クーカーの 笑説

コメディ小説を書いてます。

小説ほど難しくなく
コントほど面白くない
クーカーの笑説
1ページ1分くらいです。
サクサクと読んでくださいませ。

「ごめんよー。」
海面の黒久に謝る白井。

もう白井の周りに敵はいない。
集団は、橋をを引き返している。


「けっこう集まったかしら。
もっと軍資金を集めて
世界征服よっ!」
パイキングが拳を上げた。

『パイーッ!』
黒タイツが歓喜する。

「何?世界征服だと!」
白井

《ガツン》

海賊船の橋が客船から離れる。


「逃がすかっ…トウッ」
助走をつけてデッキからジャンプする白井。

海賊船に飛び乗る。







はずだった。

《ザッパァァン》

1メートル届かず。海へ


「何なの、騒がしい男ね。」
パイキングは望遠鏡を取り出し、海面の白井を覗く。


「パイキング様、また船が来ます。」
赤いボンテージ

「またカモかしら?」
パイキングは望遠鏡をその船に向ける。

「海上保安庁です!」
赤いボンテージ

「んま、逃げるわよデカパイン」
パイキング

「総員、配置に付け!」
赤いボンテージのデカパインが指示を出す

『パイーッ』
答える黒タイツ


帆船は去ってしまった。