1話{選ばれし者たち}6:モモシリーナ | クーカーの 笑説

クーカーの 笑説

コメディ小説を書いてます。

小説ほど難しくなく
コントほど面白くない
クーカーの笑説
1ページ1分くらいです。
サクサクと読んでくださいませ。

明石は海賊の出方をうかがう。

そのデッキに上がって来たのは、

アイドルの  沢尻 桃香。
モモシリーナで売り出し中である。

キャー

    船が沈むわぁ!

   助けて、ジャック。
  
  いや、デカプリオ様ぁ。」

デッキを走り回る桃香。


「ちょっと、桃香さん落ち着いて下さい!
ジャックって、
もしかして独りタイタニックの妄想ですか?」
マネージャーの男

「落ち着いてなんからんないわよ!

船が沈むのよ。
氷山にぶつかったんでしょ。
私とジャック。
いやデカプリオとこのまま…」
桃香

「デカプリオ?」
マネージャー

「え!? 
 船だわ? 
    か、海賊船!!

…海賊のジャックもいいわね!」
桃香

『パイパイパァイ』
マネージャーからバッグを奪う黒タイツ兵

「あっ、こら、衣装を返せ」
マネージャーが追う。

「ジャック スパロー!
居るんでしょ?
ねぇどこどこ?」
海賊船に投げキッスする桃香


「待て、バッグを返せ!」
走るマネージャー

「ねぇねぇ、八木マネージャー。
デジカメちょうだい。早く早くぅ」
海賊船を見ながら手招きする桃香。


「待て待てぇ。」
タイツ兵を追って、幅1メートルの橋を渡り始めたマネージャー。
「ひゃあ、高ぇ!」
海面までの高さは10メートルはありそうだ。

「あれ? ジャーマネの八木はどこ?」
はじめて振り返った桃香

「桃香さぁ~ん、ここでーす。」
橋から叫ぶ八木

「あっ。
なにしてんのぉ?」
手を振る桃香

「海賊に衣装を盗まれて、取り返し…
取り返しに…
あ。あぁ~、落ちるぅ。」
マネージャー転落。

《ザッパァァン》

「あーらら。」
桃香


『パイパパパァイ』
タイツ兵が桃香を担ぎ上げる。

「きゃあ、何するの。
 助けてぇ! 海賊のジョニーデッ‥」

《ザッパァァン》

桃香も落ちた。