13 着く | クーカーの 笑説

クーカーの 笑説

コメディ小説を書いてます。

小説ほど難しくなく
コントほど面白くない
クーカーの笑説
1ページ1分くらいです。
サクサクと読んでくださいませ。

ケータイが鳴る

商店街の喫茶店でお茶をしていた。

周りのテーブルから一気に視線が集まる。

時代遅れの俺は、これが恥ずかしい。

店内での電話はOKさ。
でもみんな生体バイトーカーという小型無線でやりとりしてる。

読唇カメラと指向性スピーカーで無音会話もできる。

『はいはい。おばさん、ちょっと待ってよ』

小走りに店を出る。

『見た?』
『なつっ(懐かしい)』
『ドコモ博物館で見たやつ?』


ほら、注目された。

『え。今、ヨコハマ宇宙港に着いたの。
タクシーで来るの?
じゃ、家で待ってるよ。』

埼玉まで40分くらいかな。

寿司とシュークリームとノンアルコールウォッカも買った。

『こんにちは。』

お。近所の子だ。
地絵巴里くん
(ジェパリーくん)だってさ。名前読めね~

フランスと日本のハーフだ。ハーフばっかりだ。

おつかい帰りか、偉いな。

久しぶりに走って帰ろう。
よし!
子供用セグウェイと勝負だ。


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物語はフィクションです。