71《マーク》 | クーカーの 笑説

クーカーの 笑説

コメディ小説を書いてます。

小説ほど難しくなく
コントほど面白くない
クーカーの笑説
1ページ1分くらいです。
サクサクと読んでくださいませ。

翌朝

長女はうっぴぃを抱いて降りて行った。
『お母さぁん、次の満月っていつぅ?』


俺は二階の窓から家の前を覗く

野次馬にアイツはいない。
しかし、黄色ピエロの素顔は知らない。

怪しいのがいるな。


シルバーの乗用車の中に2人の男

取材陣の中のふとっちょ

野次馬にオタクっぽい集団


どれも目が離せないな。

ふとっちょがケイタイを出した。

『え!?なんだって!
本当か?』

いきなり大声を上げた。

『本当に昨日、小山を見たんだな?』

ざわついた

その会話に取材陣が聞き耳を立てる

『で、場所は?
ふんふん 6丁目の喫茶店
店の名前は』

ふとっちょの周りに取材陣が群がった。

『喫茶もーめんと
わかった。すぐ行く』

『もーめんとだそうだ。早く検索しろ!』
『もーめんとあった』
『車もってこい』

大騒ぎして散って行った取材陣

ふとっちょがこっちにピースしてる。

『あ。山さん!』

『見たか?
モーちゃんの店、儲かるぜ!』


シルバーの乗用車からスーツの2人が降りて山さんに話し掛ける。


『おい。彼は家にいるのか?』

『え?いや。刑事さんにも教えらんないね。』


2人は刑事か。
モンタージュの男を張り込んでいるようだ。