コードがピンと張って、あと5センチとどかず。
その後、ヤツらにボコボコに、やられた。
俺は、むせながらもクラウンに飛び込んでドアを閉めた。
助けを呼ぶ。
クラクションを思いきり押す。
ビィィイイイイ
その音はヤツらの感情を逆撫でし、火に油を注いだ。
『ざっけんな。テメェ』
ガバッとドアが開いて、
『死ねや』
ピアス男の折りたたみナイフが、心臓めがけて飛んできた。
『うぉおっ。やめろぉ!』
叫んだ。
次の瞬間は、カミサンと子供の笑顔が浮かび
俺は、こんなことで死ぬんだな。
と冷静に思った。
そっから景色が真っ暗に…‥
死んだのか?
『え!?消えた。』
俺の頭の上の方で、かすかにピアス男の声がした。