62《公園》 | クーカーの 笑説

クーカーの 笑説

コメディ小説を書いてます。

小説ほど難しくなく
コントほど面白くない
クーカーの笑説
1ページ1分くらいです。
サクサクと読んでくださいませ。

公園の駐車場だ。

電話ボックスは、すぐに見つかった。
車を降り、走る。

キィゴ
折りたたみのガラス戸を開ける。

カカカッカッカ
手が震えて10円玉が入らねぇ

(110番は、いらない)
よし入った。
1 1、0

『もも、もしもし警察で』

チャコン
プーップーップーッ
『…すか』

突然、受話器をかけるフックが下がった。

え!?

俺の左脇から、腕が伸びてフックを押さえている。

ゴクリ。唾を飲む


後ろに黄色いピエロがいるのが電話ボックスのガラスにうつっていた。

『安心しな。
記憶を消すだけだ。な?』
黄色ピエロが耳元でささやく。


俺は、最後の力を振り絞った。

この受話器を、奴の眉間を目掛け

右ストレートぉぉぉ







ビィィン


受話器のコードが張る

な、なにぃ!


とどかねぇー!