49《取材陣》 | クーカーの 笑説

クーカーの 笑説

コメディ小説を書いてます。

小説ほど難しくなく
コントほど面白くない
クーカーの笑説
1ページ1分くらいです。
サクサクと読んでくださいませ。

『あ。奥さんとお子さんが出てきました。』

群がる取材人

『奥さんっ一言お願いします。』
『何か連絡はあったんでしょうか』
『彼は今どこに潜伏しているのでしょうか?』
マイクに囲まれたカミサン

下には長女《5才》もいる。

『あの』
カミサンの一言で一斉に静まる

『あの迷惑なんです。
ウチの旦那に限って強盗なんてありえませんっ。
私は、あの人を信じますから。

証拠もなく犯人にしないでください。

もう、いい加減にしてください。』


『旦那さんをかばうのですね』『どうなんですか?』『一言、奥さん』
『強盗にあった店の防犯カメラに映ってますよね?お宅の車が逃走する所』『立派な証拠じゃないですか?』『どんな心境ですか?』
フラッシュを浴び、うつむくカミサン





『……テメェら』


あっ…ヤバいやつだ