冷静になってきた今だから言えること
羽生くんの決意表明会見から数日が経ち、心が少し冷静になってきたので、いろいろと思うことを…
平昌オリンピック以降の4年間、羽生くんは確実に、不可解な採点、羽生潰しとも取れるルール改正に苦しめられてきました
○羽生くんが4Aを跳ぶと表明したら、基礎点が15点→12.5点に
○シリアスエラーなるものを設けて、2018年初戦オータムクラシックで、明らかに足りているジャンプの着氷に回転不足を取り、複数エラーがあったと、これ見よがしに適用
○2019年、とどめを指すかの様に、GPFと全日本であからさまな下げ採点(特にPCS)をされて、優勝を逃す
→この段階で、ある程度見切りを付けていたのかな?
○〝化石になりたく無い〟という思いから、2020年4CCを『バラード1番』と『SEIMEI』に戻すも、ノーミスでこれ以上ない完璧さで滑った芸術的『バラード1番』でも、PCSを48.4点に抑えられる
○2020年全日本のSPのスピンをノーカンにされる→誰もノーカンの理由が分からない
○2021年全日本、羽生くんにとっては久しぶりに演技に見合った点数が出たが→でもまだ低い気が…、北京オリンピックの目玉になる羽生くんを出場させる為に画策したとしか思えず
○北京オリンピックでは、SPで穴にハマる不運と、FS直前の足首の怪我からの4A挑戦と4S転倒を差し引いても、実は羽生くんが金メダルだったという分析がされている→金銀銅もそれ程良い演技でもなかったのに羽生潰しの集大成とばかりに爆盛りされる
まぁ、挙げればキリが無いくらい、この4年間で、羽生くんのキスクラでの笑顔が消えて、不安と諦めと苦笑いが増えていきました
私は2015年NHK杯SEIMEI落ちなので、あの頃の羽生くんの自信に満ちたキスクラでの笑顔が大好きでした
それがこの4年間、試合の度にモヤモヤし怒りを覚え、この思いをどこにぶつけて良いものかと、悶々としていました
そして、北京オリンピック後のルール改正
あれだけ羽生くんを標的にしたイジメをまだやるかと言わんばかりの、羽生くんが一番拘ってきた〝音楽の解釈〟〝繋ぎ〟の項目をバッサリ無くすという暴挙に出たのです
最後のSPとなった『ロンカプ』は、フィギュアスケートの技術と芸術の集大成と言えるほどの最高傑作だと思います
曲はBGMでは無いという事を身を持って体現したにも関わらず、それとは真逆の方向性に舵を切った為、羽生くんは、今シーズンどうするんだろうと一抹の不安がありました
このルール下では羽生くんがやりたいフィギュアスケートが出来ないのではないかと思ったからです
羽生結弦のフィギュアスケートと競技フィギュアスケートとの溝はより深まった感がありました
そこに、
羽生くんのプロアスリート転向のニュースが飛び込んできました
※スポニチ小海途神ラマン撮影より
清々しい表情で会見に臨んだ羽生くんを見て、私たちも前を向うと思って過ごしていましたが、その晴れやかな表情や意志の強さになるまでには、きっと相当な葛藤と苦悩があったんだろうと思うと、胸が締め付けられて、悔しさが込み上げてきました
だって、フィギュアスケートが1番上手い選手が、全日本で後に北京オリンピックメダリストになる2選手にぶっちぎりで勝てる選手が、更に進化しようと努力している選手が、〝引退〟あえてこの言葉を使いますって、どう見ても変ですよね
私たちファン以外でも、長年羽生くんを取材してきたメディアも分かっているんですよ、この4年間に起きた事をだから寄り添った記事を書いてくれていたのだと思います
もっと、きちんと忖度無しに報道して欲しかったという思いと、まだ遅くはないのだから告発するくらいの度量のあるメディアはいないのかとさえ思う気持ちが、この数日間で沸々と湧いてきている状態です
未来の事を考えるとワクワクもしますし、これからも応援できる幸せを感じていますが、この4年間の羽生くんに起きた理不尽な出来事を闇に閉じ込めて、過去のことだからと封じるのはどうにも納得できないでいる自分がいます
羽生くん、
いっそのこと、羽生結弦著で、『夢を生きる』後から現在までの正直な思いを本にしてみませんか
今の競技フィギュアスケートと訣別する訳だし、新たな世界に足を踏み入れるにあたって、ちょうど良い機会なのかなと思うのだけど
『立つ鳥跡を濁さず』
羽生くんはする訳ない…よね