MARY'S DANISH-CIRCA | 日々旅をして、旅を住処とす…imrのブログ

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今回はちょっと過小評価されすぎ?だったバンドMARY'S DANISHについてのお話です。
結成は確か80年代後半。There Goes the Wondertruckを1989年にリリース。
サウンドプロダクション的にややしょぼいものの、既に個性的でどこにも属さないような
音作りをしている点が凄い。続いてExperience Live + Foxey Lady EPを1990年にリリース。
この時点で彼らの魅力は大爆発しています。

そしてファンの間でも最高傑作とされる
Circaを1991年にリリース。このアルバムからシングルカットされたJulie's Blanketは
CMJチャートでも上位にランクインする位ヒット、日本にも直輸入盤として入って来ていたので
当時札幌近郊の地方都市で生活していた私でも地元のレコード店で簡単に手に入れることが出来ました。
(この当時は月に何度か札幌のタワーレコードやシスコに買い出しに行く生活でしたので…)
このCircaは何とも表現しづらい音楽性を持っていまして…間抜けな評論家達は「ミクスチャーロック」の
一言で片付けていましたが、はっきり言ってそんな安易な作品ではありません!
確かに様々な音楽性が程よくブレンドされてはいますが、いわゆるロック+ファンクみたいなものではなくて彼らの場合、カントリーフレイバーやブルース、パンク、ファンクなどを独自の解釈で消化しきっているところが凄い…。初めて聴いた時はGretchen SeagerとJulie Ritterの全く声質の違うツインボーカルや微妙で絶妙なハーモニーがXのJohn DoeとExene Cervenkaの様だと感じました。
後に知った話なんですが、やはりというかGretchen SeagerとJulie Ritterが知り合ったのは1985年のXのライブ会場だったらしいです。。。

その後バンドはAmerican Standardを1992年にリリース。よりディープな音に変化したものの
Julie Ritterの「もう自分たちはやりつくした…」の発言により解散。現在全て廃盤になり幻の知る人ぞ知るバンドになってしまったのでした…。

活動中はセールス的にはイマイチだったらしいですが、それは彼らが時代の先を行き過ぎたからのような気がします。後数年遅くデビューしてたら間違いなくブレイクしていたでしょう。

メンバーのその後はJulie Ritter→ソロ、Chris Wagner, Gretchen Seager, Louis Gutierrez→BATTERY ACID、David King→セッションギタリスト、James Bradley Jr.→行方不明。