本の評価 ・特A(定価で買っても良い程面白い)・A(かなり面白い)・B(面白い)・C(普通)・D(暇潰し程度)・E(時間を返せ❗️) 


 「B」

1998年出版(単行本は1995年刊行)


親友の恋人は、かつて自分が一目惚れした女性だった。嫉妬に苦しむ敦賀崇史。ところがある日の朝、目を覚ますと、彼女は自分の恋人として隣にいた。混乱する崇史。どちらが現実なのか? ――存在する二つの「世界」と、消えない二つの「記憶」。交わることのない世界の中で、恋と友情は翻弄されていく。

(データベース引用)


東野圭吾作品では

ひとつのストーリーと

もうひとつのストーリーを

交互に書かれる伏線ものが多くあるが

今回の作品は

登場人物が同じで

内容が異なる

ひとつのストーリーと

もうひとつのストーリーで繰り広げられる


時空ものは

読んでて時空並みに混乱する


正直

タイトルとあらすじ無しなら

この本

バグってんじゃないの?と

思いたくなる作品(笑)


今回初めて結末当てちゃったかな?と

思ったら

予想を上回る結末


やはり

天才作家である


凡人には到底思い付かない発想である


この作品

終盤に進むにつれ

本当に切なくなる


同作家の

「容疑者Xの献身」に匹敵する切なさである