古事記は、天降った迩々芸命(ににぎのみこと)が木花之佐久夜毘売(このはなのさくやひめ)に求婚、ヒメの父神は姉の石長比命(いわながひめ)も一緒に姉妹で結婚させようとしたと書く。

が、ニニギノミコトは姉の方は気に入らず返してしまう。

父神は妹は天孫の繁栄、姉は天孫の永遠の命をと誓約を立てて嫁がせたといい、

姉を返したことで天孫、歴代天皇に寿命ができたとする。

▼小紙大阪府内版に19日掲載の「おおさかラボ」で、大阪大の石谷太教授らの研究チームが生物の寿命は卵子があると延び、精子があると縮めると明らかにしたと知った。淡水魚で実験したところ、精子や卵子を取り除いたオスとメスは通常の個体と比べ、オスは平均寿命が13%延び、メスは6.6%なったという。

▼古事記の伝承は神話の神が人に近づくステップを表現したのだろうが、この研究をみると「生命の神秘」が解き明かされる日もくると期待したくなる。


2024.6.24   

産経新聞夕刊1面  湊町365  より全文掲載


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神話の世界を代表するお話しの一つです。

你々芸命様は天照大御神様の御孫様、

初代神武天皇陛下の曾祖父にあたる御方であらせられます。

この你々芸命様のこの一件により、歴代天皇陛下はもとより、私共人間に「寿命」という【仕組み】が創造られました。

いいわるいの次元ではなく【仕組み】として創造られたのです。


生老病死……【仕組み】です。

この世の中、全て【仕組み】で出来上がっています。


人間は、どちらのどなた様かが創造られたその非常に複雑で多岐に渡る【仕組み】を膨大な時間(歴史)を掛けて血の滲む努力で一つ一つ解明して今日に至ります。代表的なものが、過去記事にも記しましたが、遺伝子、DNA、二重螺旋……といったことです。

【寿命】……【寿(ことぶき)の命】です。

【命(いのち)は寿である】ということです。

ゆえに【命】は【運】と同じく


【仕組みを創造られた御方】から

【与えていただいた有難いもの】だということです。


ゆえに粗末に扱ってはいけないということです。


星々の【運行】を元にした、東洋運命学も西洋占星術も、【大宇宙の仕組みの一つ】なんです。

人間は4000年の歴史の中で、その【仕組み】を学び、時に【降ろしていただき】研究研鑽を重ねてきましたが、この分野においても未だ全ての解明には至っておりません。


この2・3年……この【仕組み】という言葉を頻繁に出しています。

ヘビーな読者さんはお気付きだと思いますが、

この【大宇宙の仕組み】を創造られた神様が、人間に関して一つだけ人間に【裁量権】を与えた【分野】がございます。


もうお気付きだと思いますが、


そうです


【心】の分野です。


【心の仕組み】と云ったりもしますが、


【心】に【氵編を付けると】


【沁みる】(さあ、漢和辞典で意味を調べましょう)になりますが、

(【沁みる】も含蓄の深い言葉です)


菩提心、十趣煩悩、十波羅蜜、仏教を中心に様々に【心の仕組み】を分析していますが、


この【心】だけは【裁量権】を人間に委ねておられます。

勿論、ある程度の(どの程度や?と突っ込まれそうですけど)仕組みはございます。

上記の内容がそうです。


しかし、最後の【裁量権】を人間に委ねられました。


何度も記していますが、


【決裁権】はそれぞれの主要な部門の神様仏様にございまして、


【最終決裁権】は【一番の偉いさん】が握っておられます。

地球は勿論のこと、この無限の【大宇宙の決裁権】です。


話を戻しますが、


その【委ねていただいた】【心の部分】の【解明】と【実践】を最も詳しく精密にそして分かりやすく解いて説いていただいたのが【弘法大師様空海様】であるということです。


めちゃくちゃ話が飛んでしまいました。