明日は今上天皇陛下の御誕生日ですが、富士山の日とやらです。


コロナ禍の行動制限終わり、国内旅行の広告が目だってきて、関空行き帰りの電車に乗ればキャリーケースを引く旅行者が目立ちます。
多くの御山も登山者が解禁されて、当然の如く山岳事故が起こり死者が出ています。
今年も昨年に引き続きバックカントリースキーのツアー客の事故、遭難事故が特に目立ちます。
自分だけは事故に遭わないと思っているんでしょうね。


そして御山は【穢れる】のです。


(2020年5月)ブラタモリ選で富士山のことをやってまして、夕飯食べながら見てましたが、
【山】というのは、遠くから見ているのと、近くから見るのとでは全く異なります。
遠くから見ているから綺麗なのであって、近くから見ると、この富士山もそうですが、無林帯で岩(溶岩)だけがゴツゴツと荒々しくあるだけで、まあ、価値観の違いと云われればそれまでですが、私は美しいとは思わないし、思えないですね、「溶岩美」と言ってしまえばそれまでですが。私は「美」よりも「荒々しさ」、人が近付くべきではない場所だと感じますし思います。
富士山曼荼羅とやらで、昔の人が富士山の頂上を目指すべく松明を片手に白装束を身に纏い登っていましたが、あれは当然選ばれた人であり、登る前に浅間神社様への登拝のご挨拶は勿論のこと、禊ぎ祓いを何日間も行い身綺麗にしてからの話であり、今の時代とは比べものにはなりません。身綺麗にして登る意識の人も皆無でしょうし、人が関わることで御山はますます汚れていきます。


それにしても、2015年の10月末の登山でもあれだけ沢山の人が登山してたんですね…………
3年前は武漢コロナで山小屋も閉鎖で、登山そのものが禁止になり誠に結構なことだったんですが。
あの日あの1日だけであれだけの登山者の数……
老若男女の登山者が垂れ流す汚物、一体どれぐらいの量になるのでしょうか。
下世話な話?いやいや冗談じゃありませんよ。現実問題ですよ。
富士山に下水処理施設は造れないので。
そこかしこに有料の簡易のバイオトイレが登山道に沿って設けられていますが、
人間の排泄欲求がトイレに合わせてコントロールされるハズもありません。
エベレストは登山者の排泄物の持ち帰りが義務化されました。
遅きに失した感はありますが大変良いことです。
日本の霊峰、いや世界の霊峰である富士山はいつになったら排泄物の持ち帰りが義務化されるのでしょうか。



【御山は御神体】であることを忘れてはなりません。



富士山は霊峰富士、【美】において日本一、世界一の御山です。

富士講も沢山ございます。
講社や崇敬会の信者さんとかは何の疑問も抱かず用を足している、或いは経済原則を優先してその行為を黙認しているとしたら、神様仏様に対するこれこそ【冒涜】以外の何ものでもないでしょう。

コロナ禍においては軒並み開山しないまま年を越す御山がほとんどで御山は静謐を取り戻したんですがね………



(以下の記事は2013年5月に記載し、2015年の5月に加筆し、2016年の6月に加筆し今回加筆します。





世界遺産に登録されてしまいましたね………。

いらんことをしてくれるものです。

余計なことをしてくれるものです。


アルピニストの野口健さんは環境面での悪化を憂いておられますが、これは霊能の面からみても憂うべき事態です。



私の過去ブログ「登山はしない①・②」でも述べていますが、山登りは基本止めたほうがいいです。



『お山』は『御山』であり【御神体】そのものであり


昔から、手を合わせる、つまり信仰の対象でありまして、

お山に登ることは【御神体を踏みつける】行為になります。





お山を司る神様は
「大山祇(津見)神様」

火山になりますと
大山祇(津見)神様の御次女
「木花咲耶美姫様」の管轄になります。


どちらの神様も八百萬の神々様の中でも非常に位の高い神様であり、怒らせてしまうと火山爆発もそうですが人間には手を付けられない事態になります。



それでもどうしてもお山に登りたいなら、夏でも冬でも朝一でお風呂に入って身綺麗にして、お山の麓の神社様にご挨拶に行き最低限の、最低限の「礼儀礼節を尽くす」ことです。


富士山の場合でしたら、どこから登るかにもよりますが、代表的な神社様を挙げるとしたら、静岡側なら富士山本宮浅間神社様、山梨側なら北口本宮富士浅間神社様になります。



それも願い事はご法度ですから、「登らせていただきます、失礼いたします」といった形でご挨拶されるのが懸命です。
最低限の礼儀・礼節です。


富士山であろうが南北アルプスであろうが、六甲山であろうがそれは同じことになります。
最低限麓にある神社様でご挨拶です、それでも私は登山はお薦めしません、というか止めた方がいいです。



『富士』は『不二』であり、『二つと無い』のであり、

また『富士』は『藤』であり、
『藤』は『藤色』であり、『紫色』であり、
色の中で【最高の色】【最も位の高い色】を意味します。

地質学的に捉えれば、地球上の13枚のプレートの【3枚】の結節点に聳える文字通り奇跡的な【御山】です。


富士山は標高だけでなく、裾野の広さ、そして



全体の【美】において
他の山とは比べものにならないのです。


最高のもの、至高の極致、極めたものの象徴なのであります。



人が沢山登ることで、


道は荒れ、糞尿で汚すことになります。


神様・仏様の最大の価値観は【美】であります。



富士山を管轄される木花咲耶美姫様は女神様の中でも一際御美しい御方様………


それを人の糞尿で汚すという……
糞尿だけでなくゴミの量も半端ではございません。



富士山の稜線は人の糞尿が垂れて白い線が浮き出ています。


御神体であり尚且つ【美の極致】である富士山を人間の欲と行動で汚して何が楽しいのでしょうか。
おまけに死人まで出して【穢れ】を増幅することに余念がない………
コロナ禍が明けてまた以前のように沢山の登山者が来て既にオーバーツーリズム状態です。



資本主義のマーケティング理論に振り回され行き過ぎた拝金主義に陥り、地域密着や地域振興の美名のもとに神様や仏様まで資本主義の走狗にしてしまう…………


御嶽山の爆発で懲りたハズなんですが…



日本人の美的感覚を美的水準を世界基準とやらに合わせて審査をしてもらう……
何の目的で設立されたか解らない機関におもねて、その機関の「お墨付き」をもらう………

「世界遺産に登録してくれ」と頭を下げてきたならいざ知らず、こちらから頭を下げてお願いする………


嘆かわしい限りです。



自然に反する行動ばかりとってきた人類、自然を蔑ろにしてきた地球上の唯一の生き物である人類(だから私はダーウィンの進化論は捏造だと思います)



そりゃこれで罰があたらんほうがおかしいと思いますね。



登山というものが流行りだして、まだ100年も経ってないと思いますが、自然=神様であることを、畏れ多い存在であることを、これからもこれでもか、というぐらい思い知らされることになるでしょう。



ここ最近は富士山の隣の箱根山でも火山活動が活発化してきていますが、箱根山にも大山祇(津見)神様・木花咲耶美姫様はいらっしゃいますし、
加えて『九頭龍弁戝天』様という非常に格と位の高いおチカラも大変強い神様兼仏様が鎮座あらせられます。


何やら人気の【パワースポットという失礼な表現】でよく紹介されていますが、龍神様はあらゆる物事に精通されていますので、心を込めて真剣に手を合わせればどんな物事でも叶えてくださるのですが、


『地震』を司る神様であることもお忘れなきように。


「震」は「雨」冠に「辰」と書きます。


宇宙に出ていけるようになっても火山の噴火や地震のメカニズムはほとんど解明できていないことを素直に認識すべきなのです。


死活問題云々を言うなら、今まで多大なる温泉の恩恵を受けていた感謝の意を、どの程度お伝えしていたのでしょうか。


間に合うかどうかは分かりませんが、神様のご気分次第ですが、我々人間には手を合わせることしかできないのです。