プレシーズンも佳境に入り、各チームの完成度の差が徐々に見え始めています。
今年のオフはコパアメリカがありましたので、プレシーズンを見ていると南米と欧州の違いが目に付きます。
コパでは代表チームということもありますが、戦術的に洗練されたチームはほとんどありませんでした。
チリは比較的戦術面が整理されていましたが、その他のチームは個の能力に頼ってたチームでした。
それ故、個人技術や個人戦術においては素晴らしいものが多く見られました。
特に目を引いたのはボールの持ち方の巧みさです。
ボールをキープする際に重要なのは
①相手との距離を意識すること。
②距離があれば正対(相手に対して正面を向く)、ゼロ距離ならボールを隠してブロックする。
この正対とブロックの使い分けとその技術が非常に高い選手が南米には多くいます。
特にメッシ、アグエロ、ロチェルソ、アルトゥール、クアドラード、アレクシス・サンチェスらはボールキープの技術に優れています。
彼らは決して体勢を崩さずプレーできますし、激しいプレッシャーに対しても足でブロック、あるいは背中でブロックすることでファウルを誘うことができます。
もう一点、コパでは「自由を与えられた選手」がいるチームが多く見られました。
アルゼンチンではメッシがボール保持時にはフリーポジション、ボール非保持時には守備免除がされています(バルサでも同様ですね)。
ブラジルのコウチーニョ、チリのサンチェス、コロンビアのハメスは守備は免除されていませんが、ボール保持時のフリーロールを与えられています。
自由を与えられた選手がいるチームは大抵、他のフィールドプレーヤー9人を4-4-1で配置します。
これが最もバランスが良いからです。
因みに、4バックシステムの殆どが4-4-1をベースにしています。
4-4-1のスリーラインを基本とし、
4-4の間にもう1人を置けば4-1-4-1や4-3-3
4-1の間にもう1人を置けば4-4-1-1や4-2-3-1
1の横にもう1人を置けば4-4-2
となります。
選手の配置に関しては、ボール保持と非保持で変化するチームが多いですが、さらに保持時でもビルドアップと崩しの局面で、あるいは非保持時でも前線からのプレッシングと押し込まれた際のブロック形成で配置が変化するチームもあり、システムを明記するのが難しい場合も多く見られます。