おそらくこのブログを見てくださっている社会人の方のほとんどは運転免許をお持ちだど思います。私は三月から通いやっと卒業検定にこぎつけることができたと言う段階です。思えば入学当初に受けさせられた運転適性検査で最低ランクの評価を頂いてからと言うもの、教官の方たちも他の生徒よりも神経質に細かく見ていたようです。この検査で悪い評価を取ると、卒業生から事故の加害者を出したくない教習所にマークされますから、そういう方はかなり時間がかかると覚悟したほうがいいですよ。(これは私の知り合いで教習所について詳しい方から聞いた話です。)
ところで今も昔も大学生は運転免許を頑張って取得します。それは車離れが進んでいるという我々の世代ですら大半の学生は何とか時間を作り、時には大学の授業をサボってでも熱心に教習所に通います。けど、僕もそうですし僕の友人の中にもそうした状況に対して疑問を持つ人がいるのは確かです。今日は今の若者にとって運転免許は何かについて考えていきたいと思います。
1 何故我々は運転免許を取るのか?
私が運転免許をとった理由というのはおそらく私の父や、それなりに年をとった大人の方たちから見たら信じられないものだと思います。別にドライブを楽しみたいわけでも彼女を車に乗せたいからでもありません。もっというなら私は免許をとった後は運転を必要最小限に留めたいとすら思っております。免許を取る理由を一言で言えば「就活のため」です。免許を持っていることは必須ではありませんが「免許があると就活に有利」と大学生協もかなり宣伝していますのでとっています。また、父や母からも「免許とれ!!」というプレッシャーも強いというのもあります。どうもあの世代の人たちは「免許を持ってこそ一人前」、「免許を取らない奴は人間のクズ」という信念が強いようです。(個人的には免許を取る取らないは個人の自由のような気がしますが・・・・)
2 実際運転免許はお得か?
大学生活という枠の中だけで見たらはっきり言えば運転免許はそんなに必要ありません。いや、あればあるで助かるのですが魅力という点では、昔の大学生(私の父とか)が感じているそれよりは断然低い魅力です。今は免許を持っていても女の子にモテるということは正直あまりないですし、30万近く(時期や教習所によっては学割を使っても40万や50万なんて所もあります。)かかることを考えるとそこまで取りたいとは感じなくなります。ただ、社会人になると免許が必要ですし、会社によっては免許の有無で採用を決めている所もあるので学生たちはたとえ財政的にきつくても教習所に通っているのが現状です。まあ高い金を払って愛想の悪い教官から嫌味を言われるのが嫌だという本音もあります。(テレビなどでは親切な教習所などが紹介されていますが、それって結構一部の教習所の話で、友達に聞いてもまだまだ殿様商売の所が多いみたいです。ちなみに私の通う教習所もそうです。)
3 免許の取得コストは過大か?
上記のように免許の取得には30万近くのコストがかかります。ただしこれはあくまで教習で一発でハンコをもらい、一発で検定、学科試験等を終えた場合で、実際はこれよりも多くコストがかかるケースも多いようです。
ところで海外では日本ほど運転免許取得は難しくなく、しかも取得コストはかなりやすいようです。実際春学期に政治学の教えを請いたアメリカ人の先生も「日本の免許の取得費用が高い!!」と非常に不満に思い、色々調べて見たようです。(個人的にはこの執念深さにある意味関心を覚えます。)彼は政治学者ですので日本の官僚や学者たちにインタビューしまくったそうで、その結果ある人物がこういったそうです。「Do you know Amakudari(天下り)」・・・・
この人物曰く、日本の免許取得コストが高いのは天下りの人たちのためだそうです。
上記の話が本当かどうかはおいておいて実際に教習を受けている身としては「この教習って本当に必要なのか?」と思う場面がないわけではありません。例えば自主経路設計、この話をすると親なども驚くのですが教習の世界ではまだカーナビという概念がなく、基本的には紙の地図とペンでコースを設計し、(このやり方を習うのに50分の学科教習)3回も自主経路設計を行い、路上を走らなければなりません。正直思うのは今は小型のカーナビも発達してきているのに今でも必要なのか?必要にしてもここまで多くの時間を割く必要があるのかと疑問に感じます。また、応急救護講習というのも少し疑問を感じます。確かに車を運転していたら事故に遭遇し、AEDを使ったり応急処置をしなければならない場面もあるでしょう。しかし思うのがそれなら教習所でお代も払わずとも消防署などで行われている講習(無料のことが多いらしいです)の受講を義務付ければいいのではと少し思います。
こうしてみると色んな講習があり、たまに「これ教習所でやる必要ある?」と思うことがあります。他にも学科試験について言えば本試験を受ける前に模擬試験を受けなければいけないというケースもあります。例えば仮免試験を受けるときは仮免学科試験を、効果測定という最後の学科試験を受ける前は効果測定予備試験というのが義務付けられてますが、いきなり本試験受けちゃダメなの?と時に思います。実は免許取得費用は父が学生の頃よりも上がっており、難易度も上昇しているようです。実際父も「仮免とった後なんてちょこっと路上に出る程度だったが、仮免後もこんなに学科試験や検定を受けないといけないなんて・・・・」と私の教習所のコース表を見て驚いています。この難易度の変化は過去に起きた重大事故を経緯としているのかもしれません。実際に高齢者が起こす交通事故が増えてから高齢者講習などが始まってもいるようです。また、海外と違い道が狭く複雑なこの国の場合は、アメリカやイギリスなどの外国より多少コストがかかるのも致し方がないのかもしれません。
しかし、私は安全も大事ですがもう少しコストを払う人達(学生)に対しても配慮のある政策をし、不要な講習をできるだけ減らしていくべきだと思います。私はそうでもありませんが、実際問題今は仕送りのない学生もいて、大学生活のコストを出すだけで精一杯な学生もいるわけです。そういった学生からしたら就活それ自体でも金がかなりかかるのに免許まで取るためにドンドンバイトをしなければ行けなくなり、結局大学生活を楽しめない、又は金が尽きて大学を去るということになりかねません。実際、私はある教習所紹介サイトで書かれていた免許の取得費用の捻出方法に関する記事を見て、狂気を覚えました。自分で捻出できそうになければ、「友達や親から金を借りてかき集めましょう。」それでもだめなら、「プロミスやアコムなどの消費者金融に行き、お金を借りてでも教習所に行きましょう。今は1週間金利無料キャンペーンなどをやっている所もあるのでそういうところから借りると低コストです。」と本当に書いてあったのです。みなさん、運転免許を取るのにサラ金に行かなければ行けないと思いますか?いくら上場企業だといってもかつてはあくどい(企業にもよりますが)取り立てをやっていたという所もありますし、返済が滞り、債権譲渡なんかされた先が悪質な取り立てをするというケースもあります。また、返済が滞るとブラックリストに乗り、社会人になり、住宅ローンを借りることができなくなるなどのリスクもあります。あと、私は親はともかく友人から金を借りるのはあまりオススメしません。これだって返済が滞った場合などには人間関係上のトラブルになり、下手をすると刑事事件に発展することもあります。
私は企業にとって免許を取った人間が必要なのはわかります。でも思いますのは社会は学費の上昇といい教習所といい少し若者やその親たちにコストを付け回しすぎではないかと少し感じます。