以前、数年前に膵炎治療薬が発売した話をブログに投下しました。
あれです。
膵炎治療薬がまだ発売されたばかりで、膵炎だから、膵炎治療を行いましょう!と飼い主さんに伝えたら、何故か速攻でセカンドオピニオンに行って、「膵炎治療薬なんて無いって、言われましたけど⁉︎」
とブチ切れて再来院したあれです。
新しくできた薬、とちゃんと説明したので、話はきちんと聞きましょう。
その上で、せっかく膵炎治療薬の箱も見せて、これでしっかり治療しましょう、と言ったのに、自分の発言が余りにも恥ずかしかったのか、総合して5回注射が必要なところを、2回しか注射せずにうちに来なくなった話のやつです。
膵炎は死亡率が高いため、しっかり治療しましょうね。とまで伝えたのに、相当気まずかったのでしょう。
激怒してたのが、ご本人は「あ、はい、そうですね」しか言えなくなってしまいました。![]()
そして、今回一番上に載せた写真が、今まではエコー検査で、膵臓の辺りが真っ白だから膵炎だと思う!
としか言えなかった中で膵炎治療薬より先に発売された、膵炎チェッカーです。
上記の人にも、ちゃんとこの検査キットで陽性だから膵炎ですよ、と伝えたのに、なぜセカンドオピニオンに速攻で行ったのか?まだ薬が新しかったから、スマホの検索で出なかったからかもしれませんね。
ちなみに今でも膵炎治療薬と入力しても大昔の、ちゃんと効果が出てくれる薬のことは出てきません。何故?
というより、一番悪いのは、セカンドオピニオン先の先生の無知さですかね。![]()
その先生がちゃんと膵炎治療薬の存在を知っていれば何も問題なかった訳ですから。
で、検査キットの話に戻ります。
青い●が2つありますが、右の方が左と同じくらい、もしくは右の方が色が強い場合、膵炎陽性になります。
弱点は膵臓のすぐ横にある十二指腸が強い炎症を起こしていても、陽性になってしまうことがあること。
ですが、安心なのは、膵炎治療薬はあくまで効能外使用ですが、他の部位の炎症を抑えこむ効果もあることが分かっています。
膵炎と勘違いするほどの十二指腸炎というと相当な炎症になる訳ですが(というか十二指腸のすぐ横に膵臓があるので、どちらかが炎症を起こすと、もう片方にも炎症が波及したりします)、そちらの方の炎症にも効果が見込めるわけですね。
膵炎を起こしたワンちゃん猫ちゃんが皆、腹部を痛がる様子を見せてくれれば簡単なのですが、膵炎痛い!と言ってくれる子は6割くらいです。
昔は勘で膵炎と診断し、何とか本人の元気が自力で回復するまで待たなくてはいけなかったんです。
そのため、本当に膵炎かはっきりしてなくて、本人の吐き気を無理やり抑えつつ、ご飯を食べさせつつ点滴。
そんな治療しか無かったわけですね。
さらにその前は、膵臓を刺激しないように絶食させる、というのが普通だった時代もあります。
現在ではもちろん、できるだけ体力を回復させるために餌をしっかりと食べさせて、膵炎治療薬ことブレンダの出番です。
20年でここまで治療法が変化するのもすごいですよね。
正直、膵炎だよ!としっかり分かって、治療薬まで存在している。
当然、当院でも膵炎で死んでしまうワンちゃんは激減しました。
ただ、猫ちゃんにはブレンダの効果が若干弱いらしく、明らかにブレンダで治った膵炎の猫ちゃんはいるのですが、どうしても助からない猫ちゃんがいるのが現状です。
ただし、膵炎での生存率は昔とは大違い!
検査キットと治療薬の登場は歴史を変えてくれたと言っても良いかと思います。
でも、何故か人間用の膵炎治療薬って無いんですよね。
人間にはブレンダは効果が無いんでしょうか。
いや、無いから発売されてないんでしょう。
膵炎は人間でも死ぬことのある病気です。
同じ様に治療法が出来てくれると良いんですけどね。
ちなみchatGPTに、犬猫に膵炎治療薬ってある?
と質問したら、未だに無い、とか完全に間違えた回答が返ってきました。
ブレンダができてから、もう5年にはなるはずなんですけど、やっぱりAIを信じきるのはダメですね。
ブレンダがあるだろ、と言ったら、やっぱりありました!みたいな返事をしてきました。![]()
そうそう、膵炎治療薬、で調べても大昔の全然効かない膵炎治療薬しか出てこないので、調べる時は、
膵炎 膵炎治療薬 犬 で検索するとやっと出てきます。
ブレンダとパノクエルというのがワンちゃん猫ちゃんに効果がある膵炎治療薬です。
今のところ、めちゃくちゃ原価が高いのが弱点でしょう。
