猫伝染性腹膜炎(FIP)という病気を知っていますでしょうか。


つい最近まで治療方法が無く、致死率が9割以上、しかも本当にFIPなのかが分かりにくい、という厄介な病気です。


なぜ分かりにくいのかと言うと、FIPの原因ウイルスがコロナウイルス属で、大抵の猫ちゃんはコロナウイルスを体内に持っているからです。


通常の猫コロナウイルスは主に下痢を起こすだけなのですが、普通に体内にいるはずのコロナウイルスが突然変異を起こして、致死性のものに変化してFIPを発症させるからです。


つまり、遺伝子検査をしても、ただのコロナウイルスを持っているのか、突然変異を起こしたコロナウイルスを持っているのか、の区別がつかないのが問題になります。


ただし、診断方法として、腹水、お腹の中に水が貯まる事が大きな特徴になります。


で、このFIPの特効薬とも言えるものが、人間のコロナウイルスが蔓延したことで開発された訳です。


じゃあ、腹水が貯まっている時点でその薬を使って見れば良いのでは?

という考えが浮かびます。

こういうのを治療的診断、治療して治ったら、つまりその病気だった、という方法があります。


ですがここで大問題になるのが、この薬の値段。

超高額です。


もしFIPだと分かっても、治癒するまで薬を使用するとなると簡単に100万円を超えてしまうほどです。

正直、可能性が絶対でない状況で治療的診断を行うのが躊躇われます。


しかも静脈注射薬なので、猫ちゃんの性格も重要になりますしね。

暴れる、噛みつく、などの場合、治療自体が不可能な可能性もあります。


人間の様に血管も太くないので、治療しているうちに血管が固くなり、注射が出来なくなるかもしれません。


海外では内服薬も開発されている様なのですが、日本では注射薬のみ。

それをなんと84日間続けなければならないそうなのです。


FIPの確定診断方法、日本での内服薬の流通、薬の値段の低価格化ができて欲しいところです。


薬の値段は厚生省が決定するので、ぜひ厚生省には頑張って欲しいですね。

…やってくれるかは微妙なところなんですが。


実際に厚生省が薬の値段を安くしてくれた、というのは聞いたことがありません。

いきなり今まで原価が安くて処方し安かった薬を4倍の値段にしやがった事はあるんですが。


今のところ、どうなるか全く分からないのが現状です。