父が
この世からいなくなる前の年に
近くの温泉に
一泊で連れて行くことができました。
子育ての終わりが見えて
親のためにお金を使うことに
自分で許可を出せました。
ちょうど
紅葉のライトアップをしている時で
あの紅葉をみせてあげることができた。
あの時の父は
本当は
体はだるかったと思うのです。
旅館の夕食を全部食べて
「食べられた」
と謎の感想を言っていました。
旅行中は
あっちも行こう
こっちも行こうと
色々なところを見て周ったな。
認知症の母は
たいへんでした。
「行くのやだ」
でしたから。
でも
あれが
最初で最後の
私が連れて行った旅行。
もう
できません。
