読書メーター:インディペンデンス・デイ(原田マハ)
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出先で手持ちの本を読み切ってしまったので、久しぶりにkindleで読書。
PHPの月刊文庫『文蔵』に連載された、大人の女性が主人公の短編集。短編ながら24作がちょっとずつリンクしていて、映画『ラブ・アクチュアリー』を思わせる。
大人って、自由で楽しいものだと思っていたけれど、現実はそんなに甘くない。たくさんの理不尽、不自由、嫉妬や焦燥、孤独感。どうにもならず「ここではない自由な場所、自由な自分」があるはずと駄々をこねたくなることもある。
それでも、結局すべては自分次第、考え方次第――主人公たちが一歩、足を踏み出し始めて終わる展開は読後感よし。
著者の真骨頂はアート系、長編だと思っているので、本書には物足りなさも。