ロダンの手 | 虹色スタジアム

ロダンの手


仕事が早く片付いたので、

「ロダン展」を見に、3駅向こうの美術館へアート



ロダン展


テーマは

「Rodin, noir et blanc」

「白と黒の新しい世界」


黒色のブロンズと白色の石膏が

ただでさえ静謐な美術館という空間からますます音を奪い、

コツリと、靴音さえ立ててはいけないような気持ちに――。



最も印象的だったのは、≪青銅時代≫。

22歳のベルギー人兵士をモデルにした等身大の男性ブロンズ像は、

そのあまりの自然さとリアルさから

生きている人間からじかに型をとったのだろうと疑われた作品。


足指の関節、ふくらはぎや太もも、上腕の筋肉、

引き締まった上半身にうっすら浮かび上がるあばら骨…

どこを見ても青年のそれと同じで、

締まった、それでいてやわらかそうなお尻に、

思わず手が伸びそうになった。



ロダンに限らず、
石膏や大理石の彫像をこんなにまとめて見たのは、今回が初めて。
彫刻家は精悍な手の持ち主だと思い描いていたけれど、
それらの白い作品からは
繊細でやさしいタッチを持つ、丸みを帯びた手も連想できる。


ロダンはどんな手をしていたのだろう?

想像しながら、美術館をあとにした。