違いが分かる事で理解が深まる2つの疾患 #004 | 頑張り過ぎない食育発見記/アレっ子ママの食育サポーター 加藤美佳

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突然ですが質問です。

みなさんは、アレルギーと自己免疫疾患の違いを説明出来ますか?

そもそも、アレルギーは自己免疫疾患の一つだと思ってませんか?

 

食物アレルギーも含むアレルギー疾患は、免疫力が関係する

疾患では有りますが、自己免疫疾患とは大きく異なる疾患です。

今日は、免疫力が関係する2つの疾患の違いと、アレルギー疾患の4つの型についてお伝えします。

 

①自己免疫疾患

免疫には、身体の中に入って来た細菌やウイルスなどの有害物質を攻撃

するという働きがあります。

その身体を守るための免疫が正常に機能しなくなって、無害な自分の身体を

攻撃してしまう事を自己免疫疾患と言います。

 

代表例

関節リウマチなど

 

 

 

②アレルギー疾患

外から侵入してくる、本当は無害な物質に反応してしまいアレルギー症状

引き起こされてしまうものです。

アレルギー疾患には、どの物質に反応するかによって異なる症状があらわれます。

 

 

 

Ⅰ型

即時型アレルギーともいわれています。

アレルギーの原因物質との接触後、短時間で起こる反応です。

外から侵入してきた無害な物質にまで免疫が過剰に反応してしまう事

アレルギー反応が起きてしまうというのが特徴です。

 

代表例

花粉症・アトピー性皮膚炎・気管支喘息・じんましん・アナフィラキシーショック・

ハウスダスト・食物アレルギー等

 

 

 

Ⅱ型

アレルギーの原因である抗原と、身体を守る役割を持つ抗体と抗体を補助

する役割を持つ補体の3つが結合した細胞が襲撃を受けてしまう反応です。

 

代表例

薬剤アレルギー等

 

 

 

 

 

Ⅲ型

アレルギーの原因である抗原と身体を守る役割を持つ抗体が結合した物質が

たくさん作られ過ぎてしまう事によって引き起こされます。

 

代表例

薬剤アレルギーやアレルギー性気管支炎

 

 

Ⅳ型

アレルギー反応が出るまでの時間が長い事が特徴です。

アレルギーの原因である抗原と、白血球の一つであるT細胞が結合することに

よって、身体を傷つけてしまう物質が作られてしまう反応です。

 

代表例

アトピー性皮膚炎・アレルギー性接触皮膚炎(金属アレルギー)・

薬剤アレルギー

 

 

 

まとめ

免疫が関与する上記の2つの疾患は異なるものです。

自己免疫疾患は、自分の身体を守るはずの免疫が正常に機能しなくなっている

状態をいいます。

アレルギー疾患は外から入って来た無害の物に対して害だと勘違いをして

しまう状態をいいます。

以上のことから、共に病院での治療が必要でありつつも、アレルギー疾患については、

原因物質を除く事で症状を出さないように出来る場合もある疾患になります。

 

一見ひとくくりにされがちな疾患ですが、

実際に違いが分かる事で、今の症状を悪化させないために今何をしたら良いか

見えて来ませんか?

見える症状が同じでも、原因によって治療や薬も異なります。

 

今回の記事を参考に、まだ病院での検査をきちんと受けていない場合には、

是非一度アレルギー科や膠原病内科に受診してくださいね。

 

 

参考図書

 

『「免疫を高める」と病気は必ず治る』 安保徹・福田稔〔監修〕マキノ出版

『安保徹の食べる免疫力』 安保徹 世界文化社

『アトピー・アレルギー克服応援ブック』〔NPO法人〕アトピッ子地球の子ネットワーク

 

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