第3回宿毛「チヌ」パラダイスカッ決勝戦 一応入賞しました! | 竜雲斎の土佐(高知)の釣りブログ

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第3回宿毛「チヌ」パラダイスカップの決勝戦に参加して来ました!
 
2年前にトーナメンターを始めてから、2回目の大会がパラダイスカップの予選だった事を思い出しました。
あれからどの程度大会に出たかはもう分かりませんが、今回釣研FG高知支部の代表として決勝戦に参加出来るようになった事を大変嬉しく思います。
 
 
今回は、前日入りして下見の練習を行いました。
状況や状態の的確な把握は、前日の前釣りが一番良いですからね。

 

第3回宿毛「チヌ」パラダイスカップ決勝戦
 

 

 

第3回宿毛「チヌ」パラダイスカップ決勝戦

 

 
前日は、高知のトーナメンター保木さんと2ヶ所の磯に上がりました。
 
とりあえず、色々と試しながら釣りをしましたが、チヌ自体の活性は良くないようです。
餌取の状態や、現段階で効率の悪い釣り方を見つけて、明日に繋げようと思いました。
 
 
エサの用意などがあるので、少し早めに切り上げ主催者様が用意してくれたホテルに帰ってからシャワーを浴び、19時からの懇親会に向けて出発します。
 

第3回宿毛「チヌ」パラダイスカップ決勝戦

 

 
会場には30分程度前に到着したのですが、もう既に沢山の方が到着しておられました。
パラダイスカップは、各メーカー毎の大会ではなく、総合のグランドチャンピオン戦のようなものなので、東西南北の名人やチャンピオンがいたる所におられます。
普段テレビで見ている方々ばかりなので、ここに居るだけで緊張してきました。。
 
ただ、勝負相手の前に同じ釣り人であるので、良い緊張感です(^^
 
 
懇親会がスタート。
 
司会者さんが進行を進めるにつれてお酒が入ってきて、場が段々と賑やかになってきました。
 
対戦順位決定や挨拶の時は、皆さんテレビ慣れしているので、見ていてとても面白いです(^^
 
私はこんなにメディアの方々が来ているとは思ってもいなかったので、またまた緊張して気の効いた事が出来ませんでした。
私にとっては、釣り自体よりこっちの課題の方が難しいかも知れないです(^^

 

第3回宿毛「チヌ」パラダイスカップ決勝戦
 

 

 

第3回宿毛「チヌ」パラダイスカップ決勝戦
 

 

 

第3回宿毛「チヌ」パラダイスカップ決勝戦
 

 

 

第3回宿毛「チヌ」パラダイスカップ決勝戦
 

 

 

第3回宿毛「チヌ」パラダイスカップ決勝戦

 

 
懇親会が終わると、今度は名物「夜のパラダイスカップ」のスタートです(^^
 
大勢で夜の宿毛市街地に繰り出します。
 
 
いつもの事ですが、特に高知の方の飲み方が凄まじいです。。
体の作りが違うのではないかと、本気で思ってしまうほどです。
 
県外の方々のテンションも凄まじく、なんとかついて行こうとしますが、
 
 
夜のパラダイスカップは完全敗北です(^^
 
 
敗北ですが、保木さんに沢山の方々を紹介をして頂き、沢山の方々と知り合いになれて、色んな話が出来て、凄く有益な日となりました。
 
 
 
深夜2時程度にホテルに帰ってから、携帯電話を落としている事に気づき、焦ってシャワーで熱湯をかぶってしまい、滑って背中を強打して、間違って暖房をつけたまま、快適の真逆の状態で眠りにつきました。
(携帯電話は偶然拾って頂いており、朝持って来て頂きました。本当にありがとうございました。)
 
前日は一睡もしていなかったので、当日はギリキリの時間に保木さんに起こして頂きました。
(いつも迷惑をおかけしてすみません。)
 
しかし、今回はちゃんとホテルで睡眠を取る事が出来たので、いつもより体力が随分と回復しました。
(酷い時は2日間一睡もしない時があります。)
 
 
会場の藻津漁港に到着すると、既に皆さんは準備を終えているので、慌てて準備をします。
 
私は36番なので2番船です。

 

第3回宿毛「チヌ」パラダイスカップ決勝戦
 

 

 

第3回宿毛「チヌ」パラダイスカップ決勝戦

 

 
私の対戦相手は、昨年のシマノ ジャパンカップチャンピオンの広島の名手村岡哲也さんです。
頭で考えると緊張だけで負けてしまいますので、何も考えないようにします(^^
 
前日の夜のパラダイスカップでは同じ店で一緒に飲んで(対戦?)いたので、その話をしながら湧きあいあいと出港。
 
最初の磯は、通称ハイキョと言う場所でした。
 
 
その名の通り、背後に何かの廃墟があります。
そして、草が背より高く生えているので、移動できる距離も横に15m程度、前後は0です(^^
 
仕掛けを飛ばすのに苦労します。
 
全体的に浅く、養殖のコワリがあり、ロープが無数にあるので、ポイントが限られます。
 
釣り難い場所です。。
 
 
ジャンケンに負けて、左側になりました。
 
左側はロープが余り無く、ある程度沖に投げる事ができます。
沖は少し水深があるので、なんとか前半戦に1匹は良型を上げておきたいです。
 
 
挨拶を交わし試合開始。
 
ポイントを1点に絞って、マキエを15杯程度撒きます。
水深が浅いので、ヒシャクはSサイズにしています。
 
その後は、定期的に匂いを絶やさないように5-10杯程度を撒き続けます。
 
 
直ぐに反応がありましたが、20-30cm程度の木っ端グレです。
これは昨日も同じ状態でしたので、想定内です。
 
フグも沢山いますが、想定内です。
 
サシエを色々と変えて、仕掛けの投入点を変えて、サシエを底に落とす努力をします。
 
ネリエは底まで落ちますが、ベラが食います。。
 
 
根掛りが酷く底のいたる所になにかあるようです。
(後から聞いた話では、古いコワリなどが沈んでいるようです。)
 
チヌは底より少し浮いていると思うので、ガン玉無しで出来るだけふわふわと落としたいのですが、問題は餌取です。
 
1投毎に違う事を試します。
 
 
1時間程度経った時です。
 
風で右になびいていたラインが止まっているような気がします。
 
仕掛けが底より浮いていれば、ラインは右に少しだけ動いていくはずです。
 
軽くラインにテンションをかけると
 
針に何かが掛かっている重みがあります。。
 
 
根掛りかと思いましたが、少し柔らかい感覚がありましたので、ガン!!と合わせると
 
やっぱり根掛り??
 
 
次の瞬間
 
 
ドン!!!
 
 
凄い重量感の魚信です!!!
 
 
 

この引きは、間違いなくチヌです!!
やっと来ました!!

 
 
 
 

凄く浅いので、お魚は右にスライドするように泳いで行きます!
ハリスは1.75号なので、幾ら宿毛のマッスルチヌと言えども大丈夫だと思いますが、障害物が心配です。

暫くやり取りして、チヌが止まりました。
ゆっくりと浮かせようと思った時
一瞬、ゴリッと嫌な感覚がした後

 
 
 
ふわっ
 
 
まさかのゼロテンション。。。
 
ラインも気分もゼロテンションです。。。
 
 
仕掛けを回収するとハリスの広範囲にダメージがあります。
 
一体、何が沈んでいるのでしょうか。。。
 
 
 
直ぐにハリスを変えます。
 
障害物があるので、2.5号。。
 
うーん。。
 
2号で行きます。
 
 
 
暫くしてまずまずの重量感の魚信。
 
なんなく上がって来たのは、33cmのキビレチヌ。
 
近くに川があるので、キビレもいるんですね。
 
キーパーは30cm以上なので、とりあえずキープ。
 
 
潮がぴったりと止まって、木っ端グレがいなくなりましたが、チヌはいるような気がします。
 
時間が来て、ポイント交代です。
 
 
今度は右側。
 
丁度ロープが斜めに入っているので、ポイントは手前の一箇所だけです。
 
浅い場所で手前は嫌です。。
 
 
ローテーションで色々と攻め方を変える釣りが続きます。
 
残り30分前程度に、村岡さんがバンバンとチヌを釣り上げます。
型は40cmまででそれ程大きくは無いようですが、あっと言う間にキーパー3匹を揃えられました。
食わせる技術といい地合を逃さない集中力といい、流石です。。
 
 
私は、自分の狙い方が正しいかどうかさえ分からなくなってきました。
ネリエで底に落とすと根掛り、オキアミで軽くふわふわと漂わせると餌取。。
 
チヌはいると思うのです。
餌取を蹴散らす活性が無いのも分かっています。
どうすれば、チヌの口元にサシエを持っていく事が出来るのでしょうか。。。
 
もう時間もないので、マキエポイントを無視して、マキエの匂いだけが効いているであろう場所だけに狙いを定める事にしました。
釣れなくて元々です。
 
 
一回戦目、終了数分前
 
朝バラシしたチヌと同じアタリが来ました。
(アタリと呼べるかどうかは分かりませんが)
 


ガン!!と合わせると

 
 
 
ズン!!!
 
 
 

確実に年無し(50cmオーバー)の重量感!!

暴れ方も朝と同じで、横にスライドしていきます!
スライドは良いのですが、その先にはロープがあります!
そっちはやめてくれ。。。

 
 
 
 

浅く逃げ場のないチヌは、ロープにスライド一直線!
無理に止めて止まるサイズではなく、案の定ロープにからみます!!

 
 
。。。
 
 
少し冷静になる事にしました。。。
 
 
今は決勝戦なのです。
焦って台無しにする理由はないのです。
 
 
大体こんな事は今まで何度もあったではないのか。
 
幾度と無く経験してきた事ではないのか。
 
複雑に絡んでいれば取れないでしょう。
しかし、それは水中の事なので、分かりません。
 
 
大きく深呼吸をしてから
 
チヌが進んだ方向とスピード、水上の見えている部分から水中のロープの場所、
 
冷静に、水中でラインがどうなっているかを考えます。。
 
何にどうやって絡んでいるかを推測します。。
 
 
ハリスは2号
 
ロッドの角度
 
ラインのテンション
 
 
 

はっきり何をしたかは覚えていませんが、

すーとチヌが出てきました。。
しかも浮いてきました。。

 
 
 
よし、取る!
 
 
 

宿毛湾のチヌは、通称マッスルチヌ。
まるで自分達はチヌDNA自体が違うのだと言わんばかりの強烈な引き。
浮いてもグレのように何度も執拗に突っ込んでいきます。

慎重に、自分が思う以上に慎重に寄せてきます。。
いぶし銀に輝く野武士のような無骨な顔つきが、タモを構えている自分を睨みつけているような気がします。。

何十年も生きていたであろう風格は普通のチヌのそれとは迫力が違います。幾多の危険を回避し、ここまで大きくなった魚体は神々しくさえも感じます。

数分のやり取りの後、まるで死を覚悟した武士のように、自らゆっくりとタモに収まりました。

自分の勝ちだ。。。

長年のライバルのような、戦場での同士のような、何とも言えない不思議な気持ちがします。
大会なので、もちろん順位は重要ですが、この気持ちだけで自分の心が一杯になるのが分かりました。
これからも釣り人として、この気持ちを大切にしようと思います。

釣り上げたと同時に一回戦目は終了。

 
 
 
村岡さんが、おめでとうと言ってくれた時に、はっと我に返って、とたんに嬉しくなりました(^^
 
 
第二回戦目の磯に向かいます。
 
 
これで、2匹目。
あと、1匹50cmオーバーが出ればかなり安心出来ます(^^
 
 
次の磯の名前を聞いてはいましたが、忘れてしまいました(^^
 
大きくワンドになった所の先に部分になります。

 

第3回宿毛「チヌ」パラダイスカップ決勝戦

 
潮は余り流れていないですが、なかなか良さそうです。
少なくとも、さっきの場所よりは釣りやすいです(^^
 
またまたジャンケンに負けて、最初は左側です。
 
 
最初はセオリー通りのポイントを攻めてみます。
 
シモリ・かけ上がりと、何の反応もありません。
 
餌取などの状況は、さっきと変らないです。
 
 
たまにチヌが寄って来たかなと思う場面はありましたが、自分の技術不足で食わせる事が出来ませんでした。
 
 
前半戦終了。。
 
 
残り後半戦にかけます!!
 
 
右側は沖側なので、少し潮通しが良いですが、段々と当て潮になって来ました。
 
私は、当潮が苦手です。。
 

第3回宿毛「チヌ」パラダイスカップ決勝戦

 

 
後半戦開始1時間程度
 
向こうで、村岡さんが連続で40cm程度のチヌを釣っています。
 
あの場所の当潮でどうやって食わせているのか、
 
流石としか言いようがないです。。
 
 
第一回戦目も残り数分でかけたので、第二回戦目も気を抜かずに最後の最後まで集中しましたが、もう一匹をみる事が出来ませんでした。
 
 
 
試合終了。。。
 
 
 
この結果では総合上位にいける事はないと思いますが、1匹のマッスルチヌ賞は期待が持てます。
 
 
帰りの船で村岡さんに、どうやって釣ったのかを聞いて見ました。
なるほどと思う事ばかりでした。
 
自分の釣りと違う部分や同じ部分、複合して試してみたい部分
 
早く次のチヌ釣りに行きたいです(^^
 
村岡さん、色々と本当にありがとうございました!!
 
 
検量所に行くと、やはり4000g台が出ています。
 
50cm前後を3匹は揃えないと厳しいですね。
 
 
 

私は、ぎりぎりなんとかマッスルチヌ賞に入賞しました。嬉しいです(^^

 
 
52.5cmになっていましたが、磯で簡単に検量した時は55cm程度ありましたので、結構縮んでいます。
ちゃんと生かしたつもりなのですが、死んだしまったのでしょうがないですね。
 
 
今回は学ぶ事が、本当に沢山ありました。
自分が一歩前に進んだ事も実感として感じました。
 
トーナメンターを続けていて良かったです。
釣りを続けていて良かったです。
 
 
関係者の皆様、本当にお疲れ様でした!
来年もよろしくお願いします!!
 
 
 

釣りが楽しい!!

 
 
 
 
 
 
【結果】
チヌ・キビレチヌ 35-52.5cm
 
合計 : 2匹
 
 
 
【タックル】
ロッド : ダイワ 飛竜チヌ 1号-53
リール : ダイワ プレイソ 2000LBD
 
 道糸 : サンライン 磯スペシャル SKING(Sキング)2号
ハリス : クレハ シーガーグランドマックス磯1.75-2号
  針 : ヤイバ閃刀チヌ(ヒネリ・茶)1・2号
 
 ウキ : 釣研 全遊動EX-R M 0・00号 + 自作バランサー
パーツ : 釣研 潮受けゴムM×2
 
マキエ : オキアミ生6kg + 釣りまん(ピンポイントチヌ2袋・チヌの舞ホワイト2袋) + 秘密兵器
サシエ : 自作オキアミ生L(レッド・イエロー)・自作オキアミボイルL・自作芝エビムキミ・ネリエミックス(レッド・イエロー)・秘密兵器
 
その他 : 
エクセル・ベルモント・プロックス・昌栄
 

第3回宿毛「チヌ」パラダイスカップ決勝戦
 

 

 

第3回宿毛「チヌ」パラダイスカップ決勝戦
 

 

 

第3回宿毛「チヌ」パラダイスカップ決勝戦