時を繋ぐスリーストーンリング!
30周年のアニバーサリーにスリーストーンリングを作らせて頂きました
お客様のご希望は30年前にお二人で買いに行かれた婚約指輪の1石0.58ct D-VS 3EXT をサイドに
私へのご依頼はセンターダイア1ct ともう片方のサイドストーンそしてアームにメレダイアを入れて欲しい
というご要望でした
そして職人さんには婚約指輪に使われた地金(PT900)を溶かし スリーストーンリングに使う地金と
混ぜて欲しいというご希望でした
手間だと思うのですが職人さんに快諾して頂きました
最終的にPT950にするためにPT900とPT1000と混ぜ 不足分はPT950を足したということでした
ご安心を頂くため地金を混ぜる様子を画像にとってお客様にメールでお送りされたようです
さてダイアモンド まずお客様お手持ちの0.58ct が綺麗なダイアでホッと致しました
でないと位負けをしてしまい3石のバランスが取れないからです
やはり最初(婚約指輪のダイア)から間違いのないダイアを持たれ方が後々後悔しないと思います
気合を入れて念じて探せば素敵なダイアと巡り合えるものです
ラッキーにもサイドストーンに同じ重量の0.58ctでよく似たダイア(D-VVS2) が見つかりました
そして1ct の方は1.05ct GIAのE-VS1 の黄金比率のダイアが見つかりました
このダイア 全体の深さが60.9%なので最初はそれだけで見ませんでした
最近のダイアはガードルが3%以上ある場合が多いのですが 全体の深さが60.9%で黄金比率であるためには
ガードルが2.5%でないといけないからです
中々綺麗なダイアに巡り会えず困っていたのでダメもとでこの1.05ct を見ることにしました
そしたらプロポーションが綺麗で何とガードルが2.5%だったのです
最初からGIA E-VS1 として見れていたらそのことはGIAの鑑定書から直ぐに分かるのですが
最初見せられたのはCGLのD-VS1 でCGLのソーティングで見せられたのです
「GIAではEカラーちゃうん??」と見破れたのでその後GIA E-VS1 として見ることができました
こういうことは時として起こる得ることなのですよ
そしてE-VS1と言っても 安いだけのなんちゃってD-VVS1で作るより間違いなく綺麗なジュエリーに
なるダイアモンドなのです
この辺りが多くの方には「当然D=VVS1 の方が綺麗!」と間違って理解されているように感じます
あっ そうそう昨日の記事のタイプⅡa も同じことです
職人さんは変わらず素晴らしく作って下さいました
普通スリーストーンリングはサイドストーンはもっと傾斜をつけて作られることが多いですが
それでは1個1個の存在感が弱まるので あえてフラット気味に作るようお願いをしています
イメージ通り作って頂きました
30年の時を繋ぐことが出来ましたし 職人さんと共にこの物語に参加させて頂きとてもやりがいを感じました
本当に有難うございました!
アンレーおじさん