メレダイア
皆様、今日は。
え~、ちょっと昨日の記事の補足説明をさせて頂きます。
昨日最初にアップしたメレダイア37キャラットの山です。
全体として非常にレベルは高いロットなのですが、なぜ全部目を通し選別するのかをご説明したいと思います。
ダイアは、工業製品ではないので、こうしたメレダイア用の原石も画一されたものではなく様々なので、
それらから、全てを理想的なプロポーションに研磨するとなると、ロスが大きくなり過ぎてとんでもないお値段になってしまいます。
こういいう時、ミシュランガイドの星の数で説明すれば解りやすいかと思います。
このロットがフレッシュなものであるとすれば、ざっとですが星三つが15%、星二つが25%、星一つが40%、星を与えられない
ものが20%位かと思います。
私はお客様のご要望と自分の信条的なものも加味し、基本星二つ以上のものを買おうとしています。
だから外そうとする多くの星一つが悪いという訳ではありません。
この研磨業者以外で次に来る(二番手と評価出来る)業者では、星三つと二つはなくて、星一つがせいぜい20%
後は星を与えられないものばかりです。
従い、同等のレベルの高い加工を施してたとしても、星二つ以上のメレを使うのと、二番手の研磨業者のメレを使うのでは
大きな差となって出来上がって参ります。明らかな違いが生まれます。
星を与えられないものの中でも、例えばBランク、Cランク或はDランク位までのものがありそれぞれ違いがあるかと思います。
従いそれぞれに於いて相対的な差は出て参りますが、星二つ以上のもので最高の加工を施せば、かなり絶対的なというか
絶対美に近くなり、どなたがご覧になってもその美しさを認識できると思います。
我々と得意先の関係性は、築地の仲卸とその顧客である街の魚屋さんや鮨屋さん或は料亭と似ています。
例えば東京で有名な魚屋さん「根津松本」や「鮨・久兵衛」「鮨・数寄屋橋次郎」等超一流の魚しか買われない
お店は、築地の仲卸との信頼関係に於いてお任せで「最高級の魚は取っておく」ことになっていると思います。
ということは価格は当然、暗黙の了解、口では言わなくても「高い値段を受け入れます」ということが根底に
あるわけです。
だから本当に良いものはかなり高くなるというのは、ある程度仕方がないことです。
そしてそれでも多くのお客様を引き付けるのは、そこにはいつも間違いのない美味しさがあるからです。
このことをジュエリーに置き換えると、やはりコストを掛けてものづくりをする業者やお店は、
そこにはいつも間違いのない美しさがなければお客様にご納得して頂けないということです。
出来るだけ絶対的な美しさに近いものを実現しないと中途半端ではいけないということかと思います。
やはりジュエリーですから、ご予算の中でまず美しさを前提になさってお選びになった方が
後々後悔がないと思いますよ。
ということで、追加の補足説明をさせて頂きました。
アンレーおじさん
さあゆっくりしようっと。。