

小説って、ちょっと羨ましい。
自分の考えとして書いたら炎上してしまいそうなことでも、 登場人物になら、堂々と言わせることができるから。笑
私はブログでよく自分の意見を書くから、 それは全部“私の意見”として、自分の責任に跳ね返ってきます。
『自分はこう思う』って書くと、 よく誤解されるし、バカにされたり、 時には袋叩きにあったり。笑
でも小説なら、登場人物の一人が言った言葉は、少なくとも作者自身がそのまま言ったことにはならないでしょう。
この小説では登場人物たちが、そんな「普通は言いたくてもなかなか言えない本音」をバンバン言うんだから…。
もう、共感しかないのです。![]()
例えばこの小説の中の、登場人物の母親が娘に向けて言う言葉。
(本書、P15引用)
百香には私の二の舞を演じさせたくない。
「ねえ、百香。高校を卒業したら看護学科に進むのがいいと思うよ」
私のように、大学を出たところで結局は専業主婦になったというのではだめだ。
百香が生まれてからずっと、どんな職業で独り立ちをさせるべきかを考え続けてきた。
…「あっ」って、思いました。
だって私も、娘が生まれてからというもの、
「女性はどのような道を歩むことが、一番幸せなんだろう」って、ずっと考え続けてきたことだから。
女性が幸せになれる道を知りたくて、私は呉服屋という職業を通して、ずっと女性たちの人生を観察してきました。
特に安定して見えたのは、資格や専門性を持って働く女性。
看護師、教師、公務員、薬剤師。
少なくとも、私のお店で出会う彼女たちは、
自分の好きなものを、自分のお金で好きに買っていた。笑
どんな仕事をしているの?
仕事の帰りはいつも何時頃?
仕事と家庭の両立は可能?
… さりげない会話の中で、私はいつもリサーチしてきました。娘にはどんな道を歩んで欲しいのかを、ずっと探ってきたのです。
(本書P48引用)
「紫サンは 大学まで出てマスのに、フランス語も英語も話せないデショウ。それに、紫サンが 今までやってきた仕事は全部、大学出ている必要ないデショウ。 高校生のアルバイトと仕事内容同じデス。ニッポンの大学、なんの意味アリマスカ?」
… 大学卒業式用の袴の接客をしていて、「就職活動はどう?」と大学4年生の女の子に質問すると、
「まだ、決まっていません」っていう子がチラホラいて…。💦
もう9月だよって、こちらがちょっと焦ってしまう。
対して専門学校の女の子たちが、
「将来はトリマーになります」
「化粧品のアドバイザーになります」
なんて、目をキラキラ させてお話ししているのを見ると、
「…おや?
」
って、思ってみたりして…。
なあんてことを、私も小説の登場人物に言わせてみたいな。
そうしたら、自分の意見として真正面から書くよりも、少しだけ距離を置いて読んでもらえるのかな。
だって、小説の中の人物が言っただけなんだから。
今回の小説には、そんな場面がまだまだあるので、また次回、いろいろ書いてみたいと思います。✨