先日の呉服展示会での出来事です。![]()
アラフィフ女性のお客様が、その会場に 着物作家の◯◯先生がいらっしゃると聞いて、
なんと――
◯◯先生の お父様の作品である「シーサー柄の帯」を、わざわざ締めて来てくださったのです✨
そして、お客様は先生(アラフィフ男性)に、
手土産のバームクーヘンをそっと差し出しました。
お客様「…先生
、こちら お口に合うか分かりませんが …。とっても美味しいバームクーヘンなので、是非召しあがって下さい💗」
先生「………(硬直)」
お客様「… 先生、
💗
先生のお父様が作ってくださった、この“シーサー柄の帯”、私とっても気に入っていて、どこに締めて行っても、皆さんから必ず褒めてもらえるんですよ~。
💗」
先生「………(硬直)」

…ねえ、◯◯先生ったら、ちょっとウブすぎるわよねぇ。
🤣💦
うちのお店の男性販売員だったら、
きっと目をキラッキラにして、
「え〜っ、いいんですかあっ!✨嬉しいです!ありがとうございます!!」って
全力の感情表現で跳ね返してるはず。笑
その話を70代の女性アドバイザーに、面白おかしく話したら、
「そうなのよお~
。
あの先生、本当に下手くそでしょう。💔
」
私「下手くそなの?(@ ̄□ ̄@;)!!」
ある時先生が家庭菜園をしたいって言うから、LINEを交換して、土の作り方からじっくり長文を書いてあげたのよ。なのに先生ったら、一言“ありがとうございます”だけなんだから。ラインしても、いつも返信なし。笑」
バームクーヘンをあげたアラフィフのお客様とも、この話で盛り上がって、
私「私たちがもし20代だったらさ、あんな口下手な男、きっと見向きもしなかっただろうけど…、アラフィフにもなると、逆にピュアさが新鮮よね。かぁわい~い。🍓💗
」
お客様「わかるぅ~。💗 逆にそういう人って、こっちからからかいたくなるわよね
」
私「私さっき、先生をからかいたくなっちゃってさ。
先生の奥様って、本当に明るくて、チャーミングで素敵な女性ですよね~って言ったら、すっごく嬉しそうに“はい💗”だって
💗」
お客様「かぁわい~い。
」
… ちなみにその先生のお父様はとっても有名な方で、せっかく人間国宝のお話が来たのに、断ったのだそうです。
私、先生に直接聞いてみたの。
「お父様は人間国宝のお話をお断りになったそうだけど、先生はもし人間国宝のお話が来たらお受けになりますか?」って。
そうしたら。
先生「僕は欲しいです!
」だって。
…素直で、真っ直ぐで、本当に素敵。
✨
あの先生は、将来きっと、
間違いなく人間国宝になるわ。
だって、とても貴重な技術を継承していらっしゃる方だから。
でもね…
ああやって職人一筋の方って、本当にお話が下手くそ。笑💔
先生の作品は、あんなにファンタジックで、伸びやかで、自由で、明るいのにね。
……やっぱり、芸術家って “心の中の世界” と “現実の顔” が、別物なのかもしれない。
例えばあの、シャガール(マルク・シャガール)。
彼の作品は、「理想化された愛や夢の世界」。
あの、ベートーベンだって。
彼の音楽は、まさに「魂のうねり」。
怒りと祈り、絶望と希望――
それらが火花のようにぶつかり合いながらも、
「それでも生きる」と叫ぶような音楽。
「それでも生きる」と叫ぶような音楽。
強くて、脆くて…、それでも決して折れない。
心の奥で響き続ける、“生きる意思”そのもの。
でも彼は、恋愛でも“譲らなさすぎた” 。
一生独身で、理想の女性像を手放せず、手紙もたくさん書いたけど報われなかった。
芸術家の生み出す幻想の中に、“きっと素敵な人に違いない💗”と夢を重ねて近づいてみたら――
「あれ…思ってたんと違~う💔」っていう、現実とのギャップにぶつかる。
…あるあるなのよね。🤣💦
あの、女性ファンから“バームクーヘン”をもらって、硬直しちゃう、時期人間国宝候補の先生のように。
芸術家はその内面が持つ世界観と、現実の人物とは乖離があるってことね。
… 同じものを期待してはダメなのよ。笑
それにしても、先生ったら、可愛かったわ。
あの先生に限らず、一生懸命に、ものづくりに取り組んでいらっしゃる方って、素敵よね。
…あの日の先生のぎこちなさも、バームクーヘンの甘さも、ぜんぶが心を洗ってくれた気がします。
“ものづくり”の力って、やっぱりすごい。💗
… そんな、完全に心が洗われてしまった出来事でした。

