こちらの本を読了いたしました。
Audibleで聴き終えたのですが、本でも読みたくなり購入しました。


あの時政府やマスコミは「 高齢者の命を守るため、若者は活動を自制すべきだ」といった呼びかけを正論としました。
これに対して河合氏は「若者の行動を制限することが社会にとって自殺行為であることは分かっているのに、多くの人の理性を失わせるところが社会老化の恐ろしさである。社会の老化を看過できないのは、その先に待ち受けるのが経済的困窮だからだ。日本は人口減少が進み劣勢に立たされている。必要以上に若者の手足を縛るということは、日本人自身が不況を作り出しているようなものなのである」と指摘しました。
今やコロナはインフルエンザと同じく「5類」に認定され、コロナ自粛当時のような「死に直結する病」という恐怖は取り除かれています。
あの時、必要以上にマスコミが国民の恐怖を煽り、若者たちの行動を制限したことにより、結婚件数はコロナ前よりも 10%激減しました。(出会いも制限され、デートをするレストランもなかった)
河合氏は「感染弱者である高齢者の健康を最大限守ることと、若い世代がアクティブに活動することは両立可能である。そういう環境を用意するのが政府や自治体の役割であり、日本を衰退から守る重要な戦略なのだ」と、コロナ自粛ムードが吹き荒れる中唱えましたが、なぜこのような声をマスコミが取り上げなかったのか、私は不思議でしょうがありません。
このように若者を縛る発想は「社会の老化」であり、まさに「国家の病巣」であると河合氏は指摘しましたが、あの時コロナ自粛を声高に唱えることができたのは、自粛による経済的な痛みを伴わない人々でした。(年金に守られた高齢者等)
コロナ自粛により廃業に追い込まれた自営業者や、 自粛 がダイレクトに収入減となってしまう非正規アルバイトの方々、水商売の方々などの悲痛の叫びは、当時のマスコミではあまり取り上げられることはありませんでした。
河合氏の指摘するように、高齢者の命を守るがための若者への過剰なコロナ自粛が、その後の何十万人という新しい命の芽吹きを遮り、未曾有の少子化時代へと我々を誘ってしまったことは、しっかりと心に留めておきたいと思います。

追伸 ↓ このビッグニュースもテレビでは全然報道されないですよね・・。💦 何故なのでしょうか。