先日お店の20代のお得意様とお話をしていて、とても感心したことがありました。
彼女は20代の一人暮らしの女性なのですが、薬剤師をなさっています。
薬学部といえば6年間であり、私立の薬学部は1200万円前後かかるそうです。(ネット情報)
彼女は茨城県出身の2人姉妹なのですが、2人とも東北大学の薬学部を卒業なさり、学生時代は仙台で2人暮らしをなさったそうです。
お客様「私立中学や私立高校に行くお金はなかったから、 ふたりとも中高ともに公立で塾なし合格しました。ものすごく勉強しましたよ」
私「塾なしで合格? 進研ゼミはやったんですか?」
お客様「進研ゼミはやりました」
もしも二人とも私立の薬学部だったとしたら、大学費用だけでもトータルで2500万円ぐらいかかったことでしょう。それを頭脳と努力で頑張って浮かしたのだから、何という親孝行な姉妹でしょうか。
今や都会では中学受験が花ざかりであり、親は子供のために塾代金や学費を惜しむことなく投入しますが、片や田舎の公立の中高をでて、塾なしで国立の薬学部に合格する 若者がいるということ。
彼らはなんというコストパフォーマーなのでしょうか。
ネット記事では中学受験のための塾通いを当然のように煽り、教育における最高のコストパフォーマンスである「公立塾なし合格」を称賛するような記事をあまり見かけたことはありませんが、昭和のど根性ガエルのような苦労人の若者を、もっと脚光を浴びせて賞賛しても良いのではないかと思いました。
久しぶりに聞く、若者のど根性ガエルなお話に心が洗われる思いがいたしました。