先日の呉服展示会での着姿です。着物はお召し(ケイまつい)、帯留めは銀細工です。

仕立て上がったばかりの羽織をコーデしてみました。
羽織は秦流舎

昨日の着姿は草木染め紬です。

山形の白根澤さんの紅花紬に、 同じく山形紅花染めの新田さんの帯を合わせています。

昨日は年配のお客様からお褒めの言葉を頂きました。写真の紅花コーデで店頭にいたら、「一流の人には、一流のものが似合うわね」と仰って頂いたのです。
(その方はお着付けの先生をなさっています)

確かにこの紅花コーデは、まごうことなき一級品なのであります。

このような一級の着物を身に纏うことで(全て自腹ですが
)、私のオーラがその瞬間だけでも一流の雰囲気を醸し出すのであれば、着物だけでなく私自身の中身も、一流の呉服屋さんになれるように精進したいものだと思いました。

池田由起子さん(重子さんの娘様)の着物エッセイなどを読むと、その知識や造詣の深さには圧倒されます。
着物コラムニストの朝香さんも本当に素晴らしいです。
私が考える「一流の女性の要素」とは、ズバリ知性です。そして、私に一番足りないものです。

努力なくして知性なし。
博学な女性に憧れます。。。
さて、現在読み進めている本はこちらの一冊、知性派女性代表の内舘牧子さんの著書です。秋田美人と京美人についての考察です。
美人の誉れ高き秋田と京都ですが、「秋田美人は素の美人、京美人は磨かれた美人」だと表現されています。
著書の中には着物についての考察もありました。(本書引用)
「 日本の女の人は年齢と共にだんだん着物が似合うようになってくるというDNA がある」
「 日本の女は着物を着ないと損である。着物は体型をカバーし、仕草を優しくし、姿勢を美しくする。着るだけでそうなる。着ないと女の人生を損する」
私は展示会を終えるといつも、ご来場下さるお客様たちの明るく前向きなパワーに圧倒されます。
各産地の作家の先生の着物への想いや制作秘話に、深く頷きながら聞き入る知的好奇心、美しい着物に感動する心の躍動感、「この着物を着てみたい!」という前向きな明るさ。
「新しい着物を誂える」ということは大変なお金がかかりますが、それすらも「働き甲斐」にかえていくバリキャリ力と人生を最大限に楽しまんとする前向きさ。そんな一流のお客様たちに囲まれて、私は幸せ者だなぁと思います。
嗚呼、私も笑いながら100万円をカードで切る体験がしてみたいわ~。
