現在 上野の東京都美術館で開催中の「田中一村展」に、 仲良しのお客様たちと行って参りました。


着用したお着物は、藍染めの大島紬に西陣まいづるのはちす織りの袋帯です。帯留めは手組紐。

なんだか、私ったらいつも贅沢三昧ですね。ごめんあそばせ。
お洒落なフレンチやイタリアンレストランが大好きです。

今回も大変美味でございました。


「来月は美術館に行きましょう💕」なあんて声をかけたら集まって下さって、お誂えのお着物を着てフレンチをみんなで食べるだなんて、一体全体どこぞのセレブ集団なのかしらと我ながら思います。(笑)
でもそんな文化度の高い方々に 囲まれて暮らしているということは、呉服屋さん冥利に尽きるなあと思います。ちなみに次回の予定は歌舞伎です。
仲良しのお客様達と美味しいものを食べたり、美術館に行ったりコンサートを楽しんだり、私にとってはこれぞ人生の醍醐味とも言えます。人生を楽しんでおられる、人生経験の深い緒先輩方との会話は この上なく楽しいと感じます。
お食事中は私が会話の中心になることも多いので、そういう時はざっくばらんな話題ばかりですが
。(普段ブログに綴っているようなことを話させてもらっています)

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今回観賞した田中一村は、生前に名を馳せることはなく、個展すらも開けなかったそうです。無名の作家としてその一生を奄美大島で終えました。

田中一村が 住んでいた奄美大島の家。

会場は一村を見に集まった、沢山の人々で埋まっていました。(画像ネットより)
絵画に対する真摯でひたむきな情熱が、一村の作品にはほとばしっていて、これ程の絵を描く画家が日本にはいたのかと、涙が込み上げる思いがいたしました。(近くでみると、本当に凄いです)
特に奄美大島の大自然と、そこに住む鳥たちとが描かれた作品群は「これぞ 一村なり」と一目でわかる独特の画風が醸し出されていました。
「鳥や奄美」を描く画家として、一村は若冲に並ぶほどの衝撃を与える存在であると思います。幼い頃から神童であった彼が、晩年になっても日の目を見ることもなかったというのに、よくぞ筆を断つことなく 情熱を持って描き続けてくださったと思います。
これからも、一村人気はどんどん上がると思います。素晴らしい個展でした。
是非ともオススメです。
