渡辺淳一先生のこちらの本を読了いたしました。


渡辺淳一

先生の小説は様々な映画にもなっています。

本書p4要約

鈍感力とは(渡辺淳一)

長い人生の途中、苦しいことや辛いこと、失敗することなどの気が落ち込む時にも、そのまま崩れず、また立ち上がって前へ向かって明るく進んでいく力。


渡辺氏は鈍感力を身につけるためには、まず第一に「おおらかなお母様に育ててもらうこと」であると述べています。そして失敗したりミスしたことは極力忘れるようにして、いい意味での楽天主義が自分の心を前向きにし、したたかな 鈍感力を養うことになると述べています。


渡辺氏がまだ新人作家だった頃に、素晴らしい才能を持った小説家がいたそうです。しかしながら彼は、新人小説家であれば誰しもが経験する、編集者のそっけない態度に落胆し、文壇からは姿を消していきました。編集者にどれだけそっけない態度を取られても、その悔しさをバネに奮起していくという力が彼には備わっていなかったのです。


「もしあの頃の彼に鈍感力があったら、どれほど優れた作家になっていたか」 人間が成功する・しないは必ずしも才能だけではないと渡辺氏は感じたそうです。




P28本書引用

健康であるために最も大切なことは、いつも全身の血がさらさらと流れることです。

そのためにはあまりくよくよせず、他人に嫌なことを言われても、すぐ忘れる。このいい意味での鈍さが、血の流れをスムースに保つ要因になるのです。


渡辺氏曰く健康で長生きする秘訣は、いつも全身の血がさらさらと流れることであり、全身の血管がいつも開いた状態を保つには、自律神経を過敏にせずにいつもリラックスさせておくこと だそうです。


精神的な緊張や不安や苛立ち、不快感は血管を狭め血圧を上げてしまうそうです。 いつも明るくリラックスすることで血の流れが良くなるそうです。


私はよく肩や腰や首が凝るのですが泣き笑い、きっと知らない間にストレスが溜まり、血液の巡りが滞ってしまっているのかもしれません。


ストレスをなくしいつも笑顔でリラックス。健康の秘訣 でございます。

ちなみに五感(視覚 聴覚 嗅覚 味覚 触覚)が鋭すぎる人がいますが、渡辺氏曰く感覚器官が鋭すぎることはマイナスなのだそうです。 

医学博士として長いこと患者を見てきた渡辺氏は、敏感よりも鈍感押しであります。

P67本書引用

鋭いよりは鈍い方がいい。鋭い人より鈍い人の方が、よりのんびりとおおらかに健康で、長生きできることは間違いありません。


さて、本日はここまでです。また次回も「鈍感力」について綴ります。


ちなみに私も長いこと呉服屋をやっておりますが、着物を謳歌出来るくらいに人生を楽しんでおられる方々は「明るくて前向きでおおらか」な方々が多いですね。あまり細かすぎるような方は少ない気がします。おおらかでパワーがあり、明るい波長と笑いに溢れている。


これは着物愛好家だけに限らず、人生を謳歌なさっている方々の特徴なのかもしれません。


そんなお客様とお話をしているとこちらもパワーをいただけるので、「おおらかな人は周りの人は元気にする」と 言えるのかもしれませんね。ニコニコ