こちらの本を読了いたしました。照れ
著者は「脳トレ」を開発された医学者で東北大学教授の川島隆太さんです。


川島市は東北大学加齢医学研究所の所長として、認知症患者の認知機能を改善させるプログラムを開発した際に、日本語の文章を声に出して読むトレーニングを行ってもらったところ、認知機能が向上したそうです。

〈本を読むだけで脳が若返った〉びっくり

「 読書習慣の有無による違い」を小中学校の子供たちで調べたところ 、 読書習慣を持っている子供たちは大脳左半球の白質(言語を司る場所)が著しく発達していることが分かりました 。
( 画像本書 P 31より)

〈読書で脳が発達する〉

私が本書でとても興味深かったのは、紙媒体で読む読書とデジタル媒体での読書の違いです。

スマートフォンで文章を読んだり書いたりしても脳活動は高まらず、紙媒体での読書や手書きの文章作成の時には脳活動が高まるのだそうです。手で紙に書く方が物事の理解や記憶の定着は明らかによいのです。

言葉を調べるにしてもスマートフォンで調べるよりも辞書で調べた方が脳は活動します。
( 画像本書 P 111 より)

デジタル機器では前頭前野があまり働かず、前頭前野を使わないと学んだことが記憶として残りづらいそうです。

今は iPad を使ったタブレット教育が人気ですが、脳トレの作者がタブレット教育に物を申しておられます。不安

インターネットを使用すると大脳白質が増えず( 脳の発達が抑制される)、勉強しても学力を伸ばせない子供が増えてしまうのだそうです。
( 画像本書P 142より)

東北大学の研究所での実験によると、全国の小中学校において、個別学習にタブレットを使った学校の子供達の学力は、タブレット学習の頻度が高まるほどに学力は低くなる傾向があったそうです。(世界的にもこの傾向が見られる)

タブレット学習で頭は良くならない。


ちなみに我々がスマホに長時間向き合っていられるのは、脳が疲れないからで、スマートフォンで動画を見たりゲームをしたり、読書をすることは脳へのリラックス効果があるそうです。

確かに私は紙媒体での本の読書とスマホでの読書(主にネットニュースやブログ)では、脳のパワーが違う気がします。スマホで読書をしている時は、脳がかなりリラックスしているのを感じます。

ここはうまく使い分けたいところですね。ニコニコ

ちなみに教授の東北大学で行った実験結果によると、インターネットの依存傾向が強い学生たちの脳(白質)には老化のサインが出ていました。大人でもスマートフォンに依存すると脳にダメージが蓄積されてしまうのだとか。びっくり

読書は脳を若返らせ、インターネットは脳を老化させる。

私は子供達の進研ゼミは、タブレット学習と紙学習のどちらにしようかと悩み、ずっと紙学習でやらせてきましたが、川島先生は「紙学習推進派」なようですね。

私も同感です。照れ