先日会社で飲み会がありました。


入社5年目のチーフの女の子が新店の立ち上げチーフスタッフとして転勤が決まり、その送別会があったのです。


転勤スタッフ「ママさんは新店の立ち上げを経験されてますよね。どんな感じだったのか教えて下さいおねがい


私も入社5年目で、新店立ち上げのチーフスタッフとして転勤した経験があります。



当時私は27才。

母親に転勤の報告をした時に「あんた、結婚どうするのよ!」と電話越しに叫ばれた覚えがあります。

その時私は全てを捨てて(当時お付き合いしていた公認会計士の彼ともバイバイして✋)新天地に赴きました。( 当時は全国社員でしたので転勤拒否はできません)

可愛がってくださったお得意様もいないし、一緒に遊び歩いた同期たちとも別れ、僻地にひとりぼっちとなった私でしたが、そこで主人(会社関係ではない)と出会い、家を建てて子供を産み、案外幸せに暮らしているのだから人の運命とはわからないものですね。照れ

さてさて。

「新店立ち上げとは?」を一言で申し上げれば「正社員VS契約社員」であったとも言えます。

当時も新店立ち上げの際の正社員は3人(店長・チーフ・2年目スタッフ)のみで、それ以外は全て現地採用の契約社員で募集をしました。

現地採用の契約社員はフルタイムで月給16万円前後(地域差はありますが)であり、手取りにすると13万円ほどです。(退職金もなし) 時給に換算すれば千円ほど。

夜の20時まで毎日フルタイムで働いて手取り13万円。よって大卒の応募はひとりもこず、高卒か短大卒の方々(女性)ばかりでした。(当時家庭の主婦は採用せずに、独身アダルトとバツイチで固めました)

そして半年後・・・。


ちなみに私の他にも新店を立ち上げた経験のあるメンバーがいますが、その時は立地の良い上品な地域だったので奥様からの応募が多かったそうです。(都会)

そして・・・。


正社員の半分ぐらいしかお給料のない契約社員に、正社員と同じ内容のお仕事を要求して、なおかつ正社員同様の「モラルや能力ややる気」を求めるのは理不尽です。

しかしながら現在の流れは官民ともに、一握りの正社員とその他の契約社員という構図のもと、正社員の比率をどんどんと下げています。

同じ労働時間で公務員の非正規と正規では年収に3倍の差があるそうです。
参照 (減り続ける正規公務員と増え続ける非正規職員)

Abemaでも、郵便の契約社員と正社員が、全く同じ仕事をしているのにお給料やボーナスが何倍も違うと言っていました。非正規は退職金ももちろんなし。


それでは非正規社員のやる気もなくなるし、モラルも下がりますよね。💦

お給料が断然安いんだもん。学生や奥様の短時間アルバイトではなく、彼らは生活をかけてフルタイムで戦っているのです。

「会社が人件費の節約をする→ いつでも契約を破棄できる契約社員ばかりになる→ 会社全体のモラルが下がっていく→ ますます売れなくなる」

これは 日本社会においても大きな問題です。以下は2015年のデータですが、民間事業における非正規社員の割合は4割となっています。

これから新店立ち上げに立ち向かう彼女は、そのような契約社員さんたちを抱えてお店を盛り上げていくことになります。

今のうちのお店は7割が正社員という環境にありますが、彼女は7割が非正規雇用という新店のなかで健闘することになります。

きっと、キツイと思うよ。(少なくとも私は死ぬかと思ったえーん)

彼女に幸あれと祈るばかりです。(。´Д⊂)💦