東大法学部から富士通で人事を担当し、現在は人事コンサルティングの会社をなさっている、城繁幸さんの本↓を読了いたしました。照れ



私「知ってた? 本で読んだんだけど、大体の企業では30代後半で基本給がピークなんだって。 後は管理職にでもならない限り年収は上がらないんだって」

お店の40代男性社員「確かに。びっくり 振り返ってみれば僕の年収は30代後半から全く上がってないですね。会社に入れば年功序列でずっとお給料が上がっていくイメージでしたが、全然違いましたね」

私「そういえば私も、30代からお給料が全く増えてないわ。ゲラゲラ💦」←47歳

本書p4引用


多くの企業はすでに定期昇給は廃止済みであり、 30代後半で基本給は頭打ちになる。後は管理職 ポストに上がるしか大幅な年収アップは望めない。


「年功序列は終わった」と言われて久しいが、どうもかなりの人間は依然としてそれが存在していると思い込んでいる。


今までの日本では会社に正社員で入社し、きっちりと真面目に働き続けさえすれば年収が上がっていくと信じられてきました。しかしながら年功序列制度は、もはや崩壊していると著者は指摘しています。


そして我々の生涯賃金は十数年前の3割減となる可能性があるとか。2019年に厚生労働省が出した試算によると、30年後には現役世代の人数が3割減になるため年金も悪ければ3割減、高成長でも2割減は確実だそうです。参照 


厚生労働省が発表した数値によると、入社3年以内の離職率は高卒で37%、大卒で32%に上るそうです。


上場企業に入社すれば、50代からは1200万円程度の年収が約束され、まとまった退職金と手厚い厚生年金も確約されています。退職金は後ろに重く急上昇しますので、長く勤めたご褒美としての定期預金の意味合いもあります。



それなのになぜ若者は、入社早々に会社を辞めてしまうのでしょうか。


かつて日本企業の人材採用は「新卒・一括・ところてん」といわれ、会社が求める典型的な新入社員は「何でもやります照れ」の精神で、業務内容についてはグダグダ言わずに、何でもそつなくこなせるタイプの人材が求められてきました。新入社員時代は 雑用係で何でもやることにより、だんだんと昇給をしていきました。

しかしながらこの「なんでもやります」的な人材は今や派遣社員でまかなえてしまうため、企業からはより高い能力や専門性を求められてしまいます。

そのため学生の頃から仕事に対しての「極めて高い意識」を持つ新入社員 が(入社後にどのような仕事をしたいのかの意識が高い)、入社後に割り振られた業務と希望していた業務とのギャップの差に、がっかりしてしまうのだそうです。

新入社員は雑用が多いですからね。

私も入社後は着物のデザインの企画などが将来はできるのだと思っていたら、それから 20年以上ずっと販売員です。正社員で入社しながらも、販売という同じお仕事をずっと続けている先輩の姿(私)を見ていると、自分も同じ道なのかと若い方々が感じるのも無理はないと思います。


そしてうつ病にかかる年代の一番多くは30代です。その原因の多くはモチベーションの消失であり、企業の中で今後もレールに乗って順調に昇進するのか、それとも完全にキャリアパスが止まってしまうのかが、自分ではっきりとわかる年齢が30代なのだそうです。(↓図表本書より引用)

私も育児勤務とともにマミートラックに乗っかりました。 今後も昇給はないと思います。育児勤務が終わりフルタイムに復活するのが48歳。今後の自分のキャリアが止まっていることは、はっきりと分かっています 悲しい

次回は年功序列制度と、外資系などに見られる完全実力主義の違いをこちらの本をベースに考えてみたいと思います。