最近の着姿です。照れ(全て単衣仕立て)

↓ 窪田織物の屋久杉染めの大島紬に、読谷村花織の帯。


大島紬は織りで柄を表現していくため「ピンクのぼかしのあたりも細かくてすごい織りですね」と褒めていただき 改めて感動でした。びっくり
(織りの風景) 参照 

↓ こちらは市川純一郎さんのろうけつ染めの白山紬と、同じくろうけつ染め白山紬袋帯です。

大島紬の糸は生糸でつるつるとした風合いがありますが、白山紬の糸は玉繭(双子の繭)を使っています。着心地の風合いは 大島紬と同じくつるつるとしていますが、玉繭独特のふわふわとしたすべすべ感もあります。

こちら↓は長井紬です。帯は「紅型の訪問着」を洗い張りして名古屋帯に仕立て直しました。


長井紬とは山形県の置賜紬のひとつです。

今では長井紬は「渡源織物」の 一社となってしまいました。(渡源さんのインスタ↓)


長井紬の特徴は、米沢の紅花紬がタテヨコともに真綿なのに対し、ヨコ糸に真綿を使い縦糸に生糸を使っています。

(画像渡源さんインスタより)


↓ 私のお店でも期間限定で長井紬を扱わせていただきました。


真綿のヨコ糸を「トップ染め」で、部分部分で色を変えて染めていくため、色糸に表情が生まれています。


生糸と真綿糸が半々でおられるため、着物に光沢感があり、真綿100%よりもさらりとした肌触りで、単衣の時期に着ても快適です。

私は着物のデザインや色柄も好きですが、一番興味をそそられるのは、その肌触りや着心地です。「○○紬とはどのような着心地なのだろうか」と思うと、どうしても着てみたくなってしまいます。やはりシルクの着心地には心をとろかせる高級感があります。 照れ

だんだんと秋も深まり、様々な着心地のお着物を楽しめる時期となりました。1枚の布地製作に対して、これほどまでの手間暇と情熱をかける民族が他にいるのだろうかとつくづく思います。糸作り、染め、織りや加工の工程は気が遠くなるほどの期間を要します。

衣服を通して「日本の四季」を贅沢に 楽しめる「着物」は、世界に誇れる「日本を代表する文化のひとつ」と言えましょう。