小5娘の放課後の陸上部競技練習が始まりました。
10月に行われる陸上記録会の為の、希望選手による陸上部です。学童保育の一つ上の女の子に誘われて 娘も参加申し込みをしました。
陸上競技種目は100m、80mハードル、1000m、400mリレー、走り幅跳び、走り高跳び、 ボール投げとなっています。
娘と話し合って、足が遅くとも目立たぬであろう「走り幅跳び」を希望させました。
そして 昨日が第1回目の練習となり、まずは100mのタイムを測ったそうです。
私「楽しかった?」
娘「楽しかったよ。 今日は100m走のタイムを測ったのだけれど私は20.22秒だったよ」
私「それって遅くない? 他の子はもっと早かったんじゃない💦」
娘「みんなは17とか18秒とかだったかな」
思わず小学生女子の100m 走の平均タイムを調べてみたら、娘は小学2年生ぐらいの平均タイムでした。
私「 中学校に入ったら 陸上部はやめておいた方がいいよ」
娘「えっ!なんで?
」

私「足の速い子が陸上部に入るのだから、走るのが1人だけ遅かったら恥ずかしいでしょう?」
娘「えー! 私は全然 恥ずかしくないよ。 楽しめばいいんだよ。学校は楽しいなって思うことが大切なの
」

「陸上部」の中にありながら「20.22秒」に対して卑屈さを感じない度量。凄いと思います。
私は小さい頃からスコア競争社会で生きてきました。中学・高校の中間 期末テストの点数、大学受験においては偏差値、社会人になっても営業職のために、通年を通して「売上数字」に 一喜一憂をしていますし、私の人生は「数字へのプレッシャーと共にある」といっても過言ではありません。

娘のように( たとえ 数字が悪くとも)「楽しめばいいんだよ、楽しければいいんだよ
」という世界観で生きたいと願いながらも、頑張れば頑張るほど そのような世界とはかけ離れていく現実に身悶えしているというのに、本当に羨ましいなあと思います。

例えば美容師にだって「指名数」があるし、販売員にも数字はあるし、金融や証券の世界も売上実力主義だろうし、YouTuberだって再生回数です。 頑張って数字を上げればあげるほどに「出来る奴」とみなされ、期待されて「数字のプレッシャー」が重くのしかかるのです。
そのような中で「楽しめばいいんだよ
」という理想論に近づくために、どれだけの人が苦しんでいるかと思います。

私だって競争にさらされる正社員営業マンからは降りて、扶養内や専業主婦になり「数字の世界」から足を洗ってしまいたい。
そうは願っても、競争社会からドロップアウトしたその先にある「莫大な教育費や生活費問題」という現実を考えると、「気楽に楽しんで」はいられないのです。

でもやはり結果を残すには「楽しむ」ことが大事で、オリンピック選手もメダルのプレッシャーに耐えながらも「楽しもうと」するし、そうやって自分を鼓舞しているのです。私も「着物は楽しい」 その一心で25年間も営業を続けてこれました。
もしも娘が「自分の数字を卑下しないでいられるタイプ」「楽しむことに集中できるタイプ」 なのだとしたら、それは本当に羨ましいことだなぁと感じた1コマでした。💮