美容室での待ち時間にて。

ハーバード医科大学教授で心理学者のナンシーエトコフさんの著書を読了しました。
男性が「若く美しい女性」に目を奪われ、女性が「経済力のある男性」と結婚したがるのは、種の保存の法則によるものであるという結論の本でありました。![]()
「 美しい人に対する反応は私たちの脳の働きであり、深い思索に基づくものではない」全ては生存と繁殖に関わる条件反射なのであります。
以前山田玲司さんの動画のなかで、倉田真由美さんと中島美和子さんが喋っていたことが面白かったです。
いきなりの下ネタとなりますが、貧乳の倉田真由美(漫画家)さんとGカップの中島美和子(女子アナウンサー)さんは大の仲良しで、よく一緒に飲みに行くそうですが、格好いい店員のお兄さんがいると、倉田さんは「ねえねえ、巨乳のバカと貧乳のインテリどっちが好き?
」と聞いては、「貧乳のインテリです」と言わせて喜んでいるというのです。
(右)中島アナ「今日の私はノーブラ💕」
女性はとかくインテリであるほど「馬鹿な男はボインに目が眩むけれど、賢明なインテリ男性はインテリの私を好んでくれるはずである(たとえ貧乳でも)」という幻想を抱きがちですが、「 そうは問屋が卸さない、男は本能で若くて美しいボインが好きなのだから」という残酷な現実が本書には書かれていました。
本書引用p80
ハイスクールでは、綺麗な女の子はそうでない女の子の10倍以上 結婚相手を見つける確率が高い。綺麗な女の子は「玉の輿に乗る」、つまり自分より教育程度も生活水準も高い相手と結婚することが多い。中略
女性の知性の高さが結婚にとって有利だという証拠は、ほとんどない。 逆にウィスコンシン州で1万人以上の男女を対象に行われた最近の調査では、一度も結婚経験がない女性は、既婚女性よりかなり知的程度が高いことがわかった。
インテリの女性はこの結果にがっかりしてしまうかもしれませんが、「インテリの万年甲斐性なし男と馬鹿だけど超大金持ちの男、 結婚するならどちら?」と聞かれたなら、自分ならどう答えるのかと胸に手を当ててみれば 何も言えなくなるかもしれません。
P85引用
祖先に健康や豊かな生殖能力を読み取る力がなかったとしたら、人間ははるか昔に絶滅していただろう。人間にとっての最終目的とは次の世代をつくり、種を存続させること、現代風に言えば「遺伝子の存続」である。
男性は女性と違い何歳でも授精が可能であるのに対し、 女性の生殖能力がピークに達するのは20歳から24歳、 20代の間は最盛期が続き、30代後半になるとともに急速に衰えていくそうです。よって男性は性欲をかき立てる10代から20代の女性の外見に、興味を集中することは当然の事と言えましょう。
それに対し女性にとっての配偶者選びは、単に生殖能力を見極めることではなく、子育ての協力者を見つけること、 自分と子供を生涯守り通せる力を持つ、最高の狩人であることが望ましい男性の資質といえます。
(昔の一夫多妻制とは違い、男性も自分の子供をひとりの女性と大切に育てていく時代ですので、女性も外見だけではなく「子供や家庭を賢く守り育てることの出来る資質」も、結婚相手の条件としては加算されますが)
女性のくびれたウエストは妊娠をしていない証であり、 優れた健康状態の証にもなります。豊満な胸や吹き出物のない美しいハリ肌、艶々と輝いた髪なども高い生殖能力をあらわし(若さの象徴)、男性は本能的に関心を奪われます。
進化の上で「美しい女性」が評価されてきたのは、それが高い生殖能力を表すためであったとするのであれば、生殖ピークを過ぎた我々40代以上の女性は「男性からの美への評価」から、晴れて解放されたとも言えましょうか。
人生100年時代において、40代からは「美しさが絶対的な価値基準の今まで」とはサヨナラ👋をし、次なる価値基準を探しに行く旅が始まるのだと言えるのかもしれません。
さあ、私は何を楽しもうかな。

