最近、お店(呉服屋さん)に来られるお客様を見ていて、(昔にはあまりおられなかった)特徴的なパターンのお客様達がおられます。
それは「 エンジョイ・ディンクス」な方々です。
これはどのようなお客様たちかと申し上げますと、奥様が非常に高い社会的地位におられ(会社の部長や外資系などのキャリア組)、年下のご主人様、子供がおられないご夫婦です。
このパターンの特徴として、奥様の方が年収が高く、高額なお買い物の決定権は奥様にあり( 奥様のお買い物にご主人は口を出さない)、大変に仲が良くいつもお二人で行動をされている点にあります。(呉服屋さんにもいつも一緒に来られる)
「子供がいない」という夫婦生活を受け入れた上で、お二人の生活を最大限に楽しまれておられます。(毎年の海外旅行や高額商品の購入など)
こういうタイプのご夫婦はとにかく仲が良いんです。ご主人が家庭的であったりもします。
女性が男並みに働けるので、夫婦揃って高収入なことも多く、お買い物や趣味への自由度も高まります。
実際子供のいない夫婦の割合はどんどんと増えています。


荒川和久氏の作成グラフによると、20年後には子供がいる世帯の割合は5組に1組となります。

今までは「子供を産まない夫婦は寂しい」というような 世間の風潮もあったように思いますが、「これだけ人生を謳歌されているディンクス世代」を目の当たりにすると、「ディンクスもアリだよなあ」と羨ましく思いました。
今までもディンクスのお客様はおられましたが、大概は奥様お一人でのご来店が多かったように思います。成人式の前撮りなどでもお父様やご家族がご一緒に撮影されたり、 小学校の入学式のパパ出席率が8割( 昔はほとんどいなかったのに)であるように、「何事も一緒に行動をする仲良しディンクス世代」が台頭してきているようにも感じます。
Dinks 世帯の平均年収は1300万円とも言われ、そこから税金が引かれたとしても 毎月の手取りは76万円となります。老後に向けた貯蓄云々をするとしても、子供にかかる経費は0ですので、毎月30万円ぐらいの遊興費があってもおかしくないわけです。
「私は結婚をしても子供を産む気はありません。自分のためにお金が使えなくなるのが嫌なのです」という若い女性の言葉をよく耳にするようになりましたが( お店の20代メンバーや20代のお客様たちから)、これだけ輝いているディンクス世代の方々をみると、若い女性たちが憧れるのも無理がないような気もいたします。


