先日世界最高齢のフランス女性が ご逝去された記事を拝見しました。この記事で大変感銘を受けたのが、彼女は108歳まで働かれておられたということです。

(以下 参照記事より)


先日お店にコーリンベルトを買いに来てくださった80代女性がおられました。可愛らしくお元気で、素敵にお着物をお召しになられていたので、少しお話をさせて頂きました。 聞くところによれば その方は現役の美容師さんで、定休日の火曜日以外は毎日、着物でお店に立たれているそうです。

(お客様がお帰りになられた後の会話)
私「美容師さんは 毎日お客様との会話があるし、手先も常に動かすから 健康維持には最高だよね。80代で週6でお店に立つなんて 本当にすごいと思う」

私「 先日亡くなった世界最高齢の女性は108歳まで働いたらしいよ。素晴らしいことだと思わない? 私も108歳まで働けるんじゃないかと元気が出てきた。(* ̄∇ ̄*) 人間にとって働くということがどれだけ大事かということがよくわかるよね。よくFIREを希望する人がいるけれど、働きもせずにFIREをしたらボケ一直線だと思うし、暇すぎて飽きるし、全然羨ましいとは思わないな」

20代店メンバー「確かに。私の祖母が先日施設入院をしたのですが、 どんどん具合が悪くなってボケてしまって、文句ばっかり言う人になってしまったんです」

私「主人にも言っているのだけれど、定年後は二人でスーパーにお勤めしようねって。(* ̄∇ ̄*) 主人がカートを集めてくる係りで、私はレジ打ちか清掃婦。週に2日でも3日でも 働ける時間を頂けるということは、高齢期の健康維持にとって本当に大事なことだと思うの」

私は働いて人様に頭を下げる感覚は、生涯忘れないでいたいし、働くことで人間性が深まると思っています。

~最近の美容院での会話~
私「私、最近本当に仕事が楽しくなってきたの」
美容師さん「ママさんは以前からお仕事楽しそうですよ」

私「確かに楽しい部分もあったけれど、半分はお金のために働いていたかなあ。だからどんなに辛いことがあっても 絶対に我慢して働こうと思っていたの。でも最近は働きに出るということ自体が、楽しいのではないかと思い始めてきて。働いているからこそ20代の子達ともお喋りできるし、働かなくなってしまったら、誰とも会話がなくなってしまうもの。規則正しい生活ができて、気持ちのメリハリができるし、健康維持にもいいと思うの。今まではお金のために働いていたけれど、 最近は"働くことが楽しい" という感覚が 9割以上を占めるかな」


私はずっとお金のため(生きていくため)に働いてきたけれど、最近は「働くことを楽しめる」 段階に足を踏み入れた気がします。ずっとお金を追いかけてきましたが、最近は「楽しいから働いていて、振り返るとお金が追いかけてくる」 ような心持ちがすると言うか。(* ̄∇ ̄*)
( フルタイムに戻ってもこの感覚が維持できるといいのだけれどぶー)

坂本貴志氏の「ほんとうの定年後」によると、
 P64引用
「職業人生の最期の瞬間まで高い役職を維持し続けるのは困難であり、生涯現役時代においては、キャリアのどこかの段階でポストオフに直面することを、誰しもがキャリアの大前提として考えなければならないということである」

「高齢期のキャリアにおいては、自身の家計の状況とも相談しながら、仕事を通じて自身が何を得て、社会にどう貢献していくのかを考えていかなければならない」

生涯にわたり仕事を続けていくためには、優秀で有能であった自己像をいつかは変換させていかなければなりません。 どんな仕事をするにしても「仕事をさせていただくこと自体が楽しい」という 価値変換を作り上げることができれば、「生涯現役で長生き」に 近づいていくのではないかと思いました。

108歳まで現役で働かれた「 リシュル・ランドンさん」には、多大なる希望をいただきました。ご冥福をお祈り申し上げます。