テレフォン人生相談の神回をご紹介します。(///∇///)

相談者の女性は53歳。前夫との間に中1のお嬢様が一人おられます。 再婚相手は かなり年下の男性(42歳)でした。


相談者「主人の方から好きな人ができたから、別れて欲しいと言われまして。その前の晩まで二人で晩酌をして笑いの絶えない生活をしていました。それに娘も、うちのパパとママは仲が良すぎて恥ずかしいぐらいだと言われるような状態だったので、私も本当にびっくりしてしまって」

相談者「この2か月、私は精神科にかかり体重も25キロぐらい痩せてしまい(主人のお相手は会社の同僚の女性)、主人とも 言い争いもしましたし、裁判だと騒いだ事で主人の心が離れてしまいました。主人は離婚の原因は不倫ではなく、6年間の結婚生活において3年ほど前からの私の暴言・暴力・バカにする言葉を、ずっと我慢してきたのだと言われました」



相談者「それに私の暴言暴力と言っても 仲の良い夫婦はじゃれあいますよね。ベッドでおしくらまんじゅうをしあって落ちて、あぁ痛いとか、そのようなことを暴力だったというのです。普段はボケとツッコミのような会話だったのに、主人はそれを暴言だったというのです。このようなことを、主人は今回の結婚が破綻した原因だというのです」

相談者「でも私は絶対に離婚なんかしたくないんですね。 53歳にしてやっと幸せを今の主人に頂いたような状態なので、この結婚生活を壊したくないし、 主人に好きな女性ができたなんて嘘で夢だったと思いたい気持ちでいるんです。こんなにも泥沼化してしまった二人の関係や主人の気持ちを取り戻すためには、どういう風に接して、私なりに努力していくべきなのかを ご相談させていただきたいのです」



今回のご相談への回答者は弁護士の大迫恵美子先生です。

大迫「もしもし、こんにちは。私があなたの話を聞いて感じたことは、あなたのご主人はずるい人ですよね。先にあなたを攻撃して、あなたの暴言や暴力のせいだとか言ってますけど、それは今とってつけたような言い訳だと思いますよ。新しい女性ができたから、あなたのせいにしようと思いついて言っているだけです。非常に居心地の悪い状態をあなたを攻撃することによって、優位にしようとしているだけです」

大迫「先ほどから聞いていて本当に痛々しいとは思っているのですが、あなたはただ男にいてもらわなければならないと思っているだけですよ。それが彼なのか誰なのか分かりませんけど、あなたと子供を守ってくれる男にそばにいてもらわないと駄目だと思っているだけですよ」


大迫「今のご主人があなたにとって運命の人だというのは全くのフィクションだと思います。あなたはただ誰かに見捨てられるのが怖いだけですよ。そういう時にあなたが中身を変えるとか気持ちを変えるとか、結婚生活をやり直すということが、ものすごく痛々しいと私には思えます」

大迫「でもそれは彼には全然届かない話だと思いますよ」

相談者「 届かない、ですか…?」

大迫「ええ、届かない話。 あなたの気持ちはどうでもいいんですもの。あなたの中身がどうであろうとも、 ご主人にとってはあなたはもう、年取った女の人なんですよ」


相談者「そうです、…はい。わかっています。 一番そこは痛いところですね(号泣)」

大迫「この話をあなたはしたくないということを、さっきから感じていましたけれど、わかっているでしょう? そこなんですよ、一番の問題は。私もあなたの女性としての気持ちは分かりますけれど、あなたの気持ちを入れ替えるとか態度を直すとか、そんなことは何も要求されていないと思いますよ」

大迫「こういう問題で一番辛いのは、男性の側にはあまり罪悪感が生じないということです。あなたにはもうすでに子供がいて、自分よりずっと年上で、だからあなたを捨てても男性としてそんなに心は痛まないと思いますよ」


大迫「彼はもう今玄関を出て靴を履きかけているんです。 ただドアを閉めてしまうと、あなたが中で何かをするかもしれないから怖いので、まだ玄関にいるんです。あなたはそれが修復できる状態だと思っているんですけど、でも出来ないでしょう。隙を見て玄関のドアを閉めると思いますよ。そういう人と夫婦生活はできないでしょう? そのことを考えるほうが、あなたにとってはずっといいことだと思う」

大迫「彼の気持ちはもう玄関の外にあります。もう彼を取り戻すことはできないと思いますよ。あなたはわかってますよね? 色んなことをさっきからずっと言ってますけれど、本当は無理なんだって知ってますよね」

相談者「…、心は戻ってこないと思っています」

大迫「心がないなら、それはもう人間ではありません。 人間じゃない人とは一緒には暮らせないのです」


大迫「あなたは自分がもうそろそろ 凄く年取った女になって、若い男に捨てられちゃうんだとわかってますよね? 私もあなたが分かってるって知ってました。でも辛いですよね」

相談者号泣「… やっぱり歳ですね」

大迫「こんなに無理じゃない結婚だってあったのに。これからもあるかもしれないけど。もちろん人間ですから人を好きになる こともありますよ。でも慌てて探したり、今までと同じパターンで年上の綺麗な女の人として 若い人と結婚しようとするのは、だんだん難しくなっていると思いますよ」


大迫「今までと同じように結婚しようとすれば失敗すると思いますよ。だって男の人は若い女の子に目が映るんだから」

加藤諦三氏「僕は今あなたが大迫先生のお話を泣きながら聞いているのをみて、あなたは救われたなと思いました。 これを"私は彼を信じます"と言ったならば、あなたはこの地獄からは抜け出ることができません。このあなたの苦しみが初めて人間の救済と解放につながるのです」

相談者「はい。ありがとうございました」

(「方丈記」より)

私もいつか主人に愛想を尽かされることがあろうとも、「今までありがとう」と、感謝を持って去れる女でありたいと思っています。「あなたがいない私の老後の生活はどうしたらいいのか」などと泣いてすがりつくことのないように、 自分のことは自分で面倒を見れる女性であり続けたいと思います。女性の輝きに必要なものは「強さ」です。 「強さ」を持って、人生を渡っていきたいと願っています。

今回のテレフォン人生相談は、全ての女性にエールを送る素晴らしい神回でした。爆笑