先日の着姿です。 京都西陣の"Kマツイ"さんの着物と帯を、「着物1枚に帯3本」でコーデしてみました。照れ

着物はこの時期に最適な紋紗織のお着物です。以下帯は3本ともKマツイさん(お召しを得意とした人気メーカー)です。

紋紗織りの着物は透けているので着物の地紋がよく見えます。

こちらの帯↓は 日本でも大人気の伊藤若冲の絵をモチーフにしています。( 美術館にはきちんと許可を得てモチーフにしているそうです)

紋紗織のお着物は透けているため、中に着る長襦袢によって表面上の雰囲気が変わります。↓こちらは白い長襦袢を合わせたところです。紋紗を着れる時期は長く、6月の単衣の時期、7月8月の盛夏、9月の単衣に至る迄( 長い人はもっと長く着ます)、襦袢や小物や帯を 様々なシーズンに合わせ変えて着用出来ます。まさに「沢山のコーデを楽しめる」お着物です。

濃色や柄のはっきりした襦袢を合わせると、"紗あわせ"のように楽しめます。

紗あわせとは、内側の柄を外側から透かして遊びます(画像ネット)↓

以下は帯のお太鼓のお柄です。
①ゆらぎ織りと螺鈿の織り込まれた帯。

②小石丸という最高級の絹糸を使っておった帯。(大変に軽量です)

③ 伊藤若冲の絵をモチーフにした帯。

帯留めは ストーンカメオです。

先日帯のジャガード織りについて勉強をさせていただきました。江戸時代に西陣の3人の職人さんがフランスに渡り、ジャガード織りの技術を日本に持ち帰ってきたそうです。それまでは下の絵のように2人がかりで織っていたそうです。

その後江戸時代に西陣ではジャガード織りが普及し、紋紙↓を使って 一本一本縦糸を帯に織り込んでいったそうですが、現在では紋紙使うことはなく99%は フロッピーディスクにこの紋紙の技を移行したそうです。


先日大島紬の生産数を 拝見したのですが、昨年の大島紬の生産段数が約3000反となっていました。 私が入社した頃の20年前は 3万反、大島紬の人気がピークだった1973年頃には約30万反が年間の生産反数でした。よって 現在の大島紬は 20年前の1/10、ピーク時の1/100の生産単数にまで落ち込んでいます。


京都西陣の職人さんとそんなお話をしていたところ「 西陣織もピーク時の1/10ぐらいになっているよ」 とおっしゃっていました。


そして私、子供が生まれてからはずっと産地の研修にも行けずにおりましたが 京都の西陣に研修に行けることになり、とても楽しみにしていました。(///∇///)💕


しかし日程は明日明後日の月・火曜日であり、 台風の直撃もあり、研修は 日時が変更となりました。



その日にあわせて主人に二日間も有給を取ってもらっていたため、日時変更になると京都には行けません。

移動日の前日は 早めに到着して、祇園の帯揚げ屋さんに行ったりお寺を巡ったり、素敵な喫茶店に入ったり、夕飯は一緒に行く女の子におごってあげようかしら?(私とデートしてくれたお礼)なんて 計画を練っていたのに。

「重い荷物を持って着物で京都に行くのも嫌だし」とホテルに荷物まで送ってしまったのに、これも無駄になりました。💦

なんだか私ったら可哀想。


なぜこんなに運が悪いのでしょうか。

「日頃の行いを見つめ直しましょう」 と書いたステッカーを 自分自身に送ってやりたいです。泣