こちらの↓続きです。


 

 

私の知っている50代の男性は、うつ病により10年以上も向精神薬を使用しています。もともとは知的でバリバリの営業マンでしたが、現在は呂律もうまくは回らずにミスを多発してしまいます。軽い認知症のような状態です。


またある女性の妹さんは、 長年の夫の DV によるうつ病で 向精神薬を服用し続け、50代にして認知症を発症してしまい 病院からは出て来れないそうです。


「向精神薬の長期服用は、人間の認知機能を弱めてしまうのではないか」というのが私の疑問です。


「高齢者への向精神薬投与は認知症の発症リスクと強く関連性がある」という記事もあります。


統合失調症や認知症に使われるお薬の一つに「リスパダール」という薬があります。「幻覚・妄想・興奮・イライラ」といった症状の治療に用いられています。

これらの症状は脳の情報伝達物質であるドーパミンの異常が原因となるそうです。向精神薬にはドーパミンを遮断する働きがあります。しかしこのドーパミン説はあくまで仮説であり科学的に証明されているわけではなく、向精神薬は症状を抑えるための薬であり、認知症や統合失調症を治すための薬ではないそうです。

リスパダールの副作用としては「アカシジア」( じっと座っていられなくなり興奮して歩き回る)、「小刻み歩行」、 体重増加、 不眠不安など様々なものがあげられています。これらの副作用を止めるために、また新しい薬が追加され多剤処方となりがちになります。


P24引用(統合失調症の診断を受けた女の子の母親)
「リスパダールを少しずつ減らしていくうちに、目つきがしっかりしてきました。死んだような目をしていたのが、生き生きした目付きになって。それを見たとき、ああ、この子に薬はいらなかったんだなと実感したんです」

アメリカのイリノイ大学医学部が発表した(2007年)研究に「統合失調症に薬は必要なのか」という研究があります。

統合失調症と診断された若者を「向精神薬投与」と「薬なし」の2群にわけ、その後の15年間の回復率を追跡調査しました。その結果によると非投与群は5年目までに39%が回復期にあり60%以上が就労していたのに対して、投与群では5年目で回復期にあったのはわずかに6%、 ほとんどの患者が就労には就いていませんでした。15年目には非投与群は 40%が回復していたのに対し、投与群での回復は5%のみだったそうです。

「統合失調症」は完治するのが大変な病気なのですね。↓ こちらのテレフォン人生相談では「霊に取り憑かれた」と怖がるお嬢さんのご相談をされている高齢のお母様なのですが、電話の奥からお嬢様の奇声が聞こえてきます。

相談を受けていた精神科医の先生は「お嬢様は統合失調症の初期の段階におられますので、少しでも早く精神科にお嬢さんを連れて行ってください。リスパダールを飲ませてまずは落ち着かせましょう。お嬢様をこのまま絶対に放置しないでください」とアドバイスされておられます。



私達は薬物療法に詳しくないし、精神的に不安定になってしまったら精神科にいくし、 そこで出された向精神薬はお医者さんを信じてきちんと飲まなければと思います。


本書によると、発達障害と診断された小学校入学前の幼児に 精神安定剤や睡眠薬などを処方している専門医は約3割に上り、小学校低学年では5割、高校生までを含めると7割以上の医師が向精神薬を処方しているそうです。

医師が子供に使用している向精神薬の内容としては、衝動性や興奮を鎮めるリスパダールが88%、 ADHDの注意力や集中力を高めるコンサータが67%、睡眠薬が59%でした。

ちなみに向精神薬の副作用について2009年に発表されたフィンランドの研究では、向精神薬を飲んでいない20歳の人の平均寿命が80年であるとすれば、幼い頃から向精神薬を飲み続けた人の平均寿命は57歳と測定されたそうです。


そうかと言って、母親が勝手に薬を減らして子供の状態が悪化すれば、医者や周囲からも徹底的に責められ、「医療ネグレクトの無知な母」と糾弾されてしまうことでしょう。

「向精神薬の副作用が人を破壊する」可能性と、「薬は医師の処方どおりに飲むべきである」という社会的な認識の中、我々はどのような判断を下していくべきなのでしょうか。

専門的な薬の知識や副作用を知らないまま、私達は向精神薬への扱いに右往左往している現状が浮かび上がります。

( 厚生労働省のデータより)
向精神薬の精算金額の推移は右肩上がりです。