周さん「 今の専業主婦には富裕層と貧困層の二極化が進んでいるの。↓私が疑問に思うのは、世帯年収300万円以下の貧困層の女性たちが、なぜ専業主婦でいるのかということなの。一般的に専業主婦は ワーキングマザーよりも 幸せなイメージがあるけど、お金がない状況でも彼女たちは幸せなのかしら?」








〜女性が専業主婦を選択する理由〜

①「 女性のせっかくの学歴が 結婚後に生かされない問題」

周さん「実はハイスペックな女性ほど仕事復帰への道は険しいのよ。これは結婚相手探しと同じメカニズムで、そういう女性ほど結婚相手への要求水準も高くなるでしょう? 

いくらご自身の経歴がハイスペックでも、実際の主婦の再就職といえばパートや派遣などの非正規労働がほとんどじゃない? ハイスペックな女性達にとっては そんな労働条件や仕事内容ではやってらんないわよ、ということになって しまうわけね。学歴や職歴と労働条件がマッチングしない」

周さん「 それでも仕事を辞めた女性たちの 6割は後悔をしていない、というアンケート結果があるわ。彼女たちは家庭優先の生活を選んで、子供が順調に育つ姿を見れば後悔はないらしいの。経済的な豊かさや自己実現よりも、子供をうまく育てあげた"やりがいと達成感"に幸せを得ているのよね。高い収入よりも子育てや家庭を重視する 日本女性の価値観があるの」

参照 ( 日本女性の家計への貢献度は世界的に見ても低い)



↓ ワーキングマザー支援への改善の必要がありますよね。


周さん「 日本の女性は外で働けば働くほど、家事育児への負担も加わって幸福度が低下するのよね。 中国やアメリカ女性の幸福度は、女性自身の収入の多寡で決まるのだけれど、日本における幸せの中心軸はあくまで"家庭"なのよ」


日本女性の特徴
収入<家庭の幸福
(本書より。 働かない理由のトップは子育てに専念したいから)

周さん「 それに日本の専業主婦は 社会制度における優遇も凄いし」



周さん「専業主婦は日本では凄く守られているから、みんな扶養内のパートに流れちゃうわけ。 国としては GDP を上げるためにも 専業主婦にも働きに出て欲しいのだけれど、国の税金免除の待遇が良すぎて、なかなか働きに出ないのよね」

(日本妻の8割は年収300万円以下)

~最後に、私の感想~
私はどちらかと言うとアメリカ的な思考なんだなと思いました。(´▽`)

「家事」は家政婦さんに任せてでも、 個人の収入を上げていきたい。「子供を保育園や学童保育に入れるのは可哀想だし、自分の手で子供を育ててあげたい」という考えについては、子供が 保育園や学童保育で過ごす時間は、"他者との時間の共有"という点において大変有意義であると思っています。

「 収入>家庭の優先」においても、 「ママがお家にいる代わりに子供には奨学金を背負ってもらう」というよりは、自分が健康なのだし働ける状況ならば、自分が働いてあげたいと思います。(これは私の価値観です)

お店のお客様達(看護士や公務員他)は、年収が600~700万円ぐらいあって 子供にも十分な資金が回り、ご自身も躊躇なくお買い物を存分に楽しめ、十分な退職金と男並みの年金が一生保障されています。これはすごいぞって思います。(その分の代価も大きいけれど)

今までは 年金資金もきちんとしていて、(たとえ奥様が専業主婦でも)月平均で夫婦あわせて21万円は貰えていたけれど、 我々がもらう30年後には それが13万円になってしまう予想だし、共働きで頑張れば 例え年金が3割減っても夫婦で20万円はもらえるわけだから 頑張らなくちゃならないのかな、とは思います。

↓ 結局本当は専業主婦が羨ましい人。


今 子供が生まれて会社を辞めて専業主婦になったら、どのような生活シュミレーションが待っているのか?。(老後まで)

そういった情報のフィードバックを もっと社会として提供していくべきだと思うし、何だったら学校の授業の中で話し合っていく機会もあっていいとは思います。

「仕事や収入(お金)VS家庭の幸せや時間のゆとり」のどちらをとっていくのか。


日本では 今でも出産後もフルタイムで働きたい女性は2割ほどで、ほとんどの女性はパートタイムを希望しています。



「 日本の専業主婦は世界でも有数の幸せものである」ということはよく分かりました。しかし、この幸せに甘んじた先に、これからも保障は続くのか。(そりゃあ、お金持ちの奥様は大丈夫でしょうが)

私「お母さんが専業主婦で いつもお家にいてくれる代わりに、自分は奨学金負担」と、「お母さんがワーキングマザーで寂しい思いはするけれど、奨学金の負担はなし」だったら、どっちを選びたい?

20代メンバー「間違いなく 母親が働いて奨学金なしでお願いしたいです」



日本の専業主婦は幸せです。しかし、 子供の学費や老後の生活費 (入院や介護)にいたるまで、子供達に迷惑をかけないで自分たちで全てを賄おうとすれば、夫の1馬力では相当な収入がないと難しいのではないかと思います。

貧困世帯における「専業主婦の幸福感」が「家族の幸せ」に直結するとは限らないなあとは思いました。