「このまま更に AI が発達して、ほとんどの人の仕事がAIに奪われてしまったら どんな世界になるのかな?」 そんな疑問について 気鋭の経済学者が書いた本です。
今から30年後の2050年には、全ての車が自動運転化されていて、各国の言葉も瞬時に自動翻訳され、学生は英語を学ぶ必要がなくなっているかもしれません。
現在の人工知能は、それぞれに特化された専門的な課題をクリアすることしかできませんが、人間のように様々な知的作業をこなすことのできる ロボットが開発されるかもしれません。
今までの我々の歴史は仕事がロボットに代替えされても、別の仕事の需要が生み出されることにより仕事を得続けることができました。 しかし、ドラえもんのようなオールマイティーな機械が人間のほとんどの仕事を奪ってしまった時には、我々は一体何をしたら良いのでしょうか?
「 どの国が一番乗りでドラえもんを開発するのか?」 AI汎用技術を最初に実現し導入した国が、世界の覇権を握ってしまう可能性だってあります。
P148引用
「機械が勝手に富を生み出すようになれば、人間の仕事はなくなる。従業員がいない完全自動化された企業は 株主にしか富を渡さない。そうなると人類は2種類に別れる。株主かそうでないかだ」( ネット掲示板2ch の書き込みより)
さてさて。我々の知らない、すごい世界がやってきますね。
我々労働者は 数多くのドラえもんに仕事を奪われ、ドラえもんを生産する一握りの資本家階級が 全ての富を手にすることで 資本主義の終焉が起こるのでしょうか。
その時に我々が見る世界は、政府に完全保護された働かずとも暮らしていけるユートピアなのか、はたまた貧困や餓死を意味するディストピアであるのか。
そんなことについて論じた一冊になっています。
くわしくは、続く。








